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雨音 [SS]

本日の妄想:イルカ先生の行動は時々突飛
ヒロイン、イルカ中毒です(笑)
大人仕立てのため、子供は続きを読んではいけません!

 

お久しぶりです。
みなさま お元気でお過ごしでしょうか?
管理人は元気です。
更新できないのは、情けないことに筆が止まってしまってるから。
毛色の違うイルカに挑戦したのはいいけれど、収拾つかんようになっちまってね;;

ここらでちょっとひといき…
気分を変えてまた頑張りまっさ~♪

 

7/1追記:「雨音」だなんて、悠長なこといってる場合じゃありませんでした。
      前線の停滞で各地に被害が出ています。
      被害に遭われた方のご無事と一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                      ― 雨音 ―

 

 

別に怒ったり拗ねたりしてるワケじゃあないんだけど。

イルカ先生は、お忙しいらしい。
この春から、新米教師の育成に当たっているから。
マンツーマンで手取り足取り。
デートも儘成らないほど、新米教師はイルカ先生にべったりだ。
仕事だから仕方ないんだけど。
呑みに行こう遊びに行こうと、友達がいつも以上に誘ってくれる。
気の合う友達と居ても心のどこかに隙間風が吹くようで、
部屋に帰ると一層の喪失感を味わうことになる。
同じ職員室に居ても、以前ほど視線を絡めて微笑み合うことが少なくなった。
四六時中新人が一緒だから、廊下や資料室で人の目を気にしながら短いキスを交わすこともない。
イルカ先生が私を見る眼差しは、日毎にニュアンスが違って来ている。
きらきら輝いていたのに、どんよりと梅雨空みたいに暗い瞳になっている。

だけどそれもあと少し。
3ヶ月の研修期間が終わるまで、
あと3日の辛抱だと自分に言い聞かせる。
その一方、最悪の場合を想定してしまうこともある。
もしもこのまま別離が来るとしたら、私はどうして生きてゆくんだろう?

思えば、雨が多い春だった。
春からずっと独りで雨音ばかり聞いているような気がする。
イルカ先生の分だけ空いたベッドの中で。
新米教師と一緒のイルカ先生とすれ違う廊下の隅で。
一楽の暖簾の向こう側で。

 

今年の梅雨は陰鬱だ。
この部屋で独りで聞く雨音は余計に侘しい。
雨の夜に愛し合うとき、イルカ先生は雨音に合わせて動いて私を笑わせた。
叩きつけるように速くしたり切なくなるほどゆっくりしたり、雨音と同じリズムを刻んだ。
笑うなよ辛いじゃねえかと噛み付くようなキスをした。

頭痛がするのはきっと低気圧の所為だ。
イライラするのは洗濯物が乾かない所為だ。
理由もなく涙が出そうになるのは自律神経が乱れている所為だ。
ハーブティーを淹れて溜息を吐く。
首の凝りを解すようにゆっくりと頭を巡らす。
天井の染みが、イルカ先生の下で見るのと随分違って見えた。
根本的な原因はイルカエキス不足の所為だということを、私は誰よりもよく知っている。

 

「今日も頑張ってるな。あんまり頑張り過ぎんなよ」
「可愛いよ。その服、良く似合ってる」
「美味い! おかわりしていいか?」
「じっとして、睫が付いてる。 あっ、肩が蚊に刺されてる!」
「あはは、おまえが笑うと、なんか、オレ、嬉しくなる」

ベッドの上、目を閉じて雨音を聞きながら、ただただ、イルカ先生を想う。
逢えない日が増えただけで、こんなに調子が狂うなんて。
イルカ先生が絶えずかけてくれる言葉の数々に、
どれほど自分が救われていたか、よく解る。
優しい指先に、力強い抱擁に、どれほど安心させられていたか思い知らされる。
知らぬ間に雨音に合わせて腰が動いてしまうのはイルカ先生の所為だ。

もう、私は乾涸びそう。
外は大雨で水がいっぱいだというのに、このままだとミイラになるわ。
ゆっくりと確実に乾涸びていく夢を見そうだった。



「夜中にすまんっ! もう、我慢ならねえ!」
泣きながら寝入ったとき、びしょ濡れのイルカ先生が入って来た。
「え? なっ? なんで? どうしたの?」
血走った目のイルカさんが拳を握り締めて立っている。
滴り落ちる雫で、あっという間に床に水溜りができてきた。
「そんなに濡れて、風邪ひいちゃう」
飛び起きてバスタオルを取りに行こうとしたところを背後から抱きしめられた。
「ごめん、冷たいよなあ、ごめん」
「イルカ先生…」
「ごめん、こんな時間に突然来て」
イルカ先生は身を屈めて項にキスを繰り返す。
身動きできないほど強く抱きしめられて、私は浅い呼吸を繰り返す。
髪や鼻から垂れた雫が私の背中が濡れる。
「逢いたかった。逢って抱きしめて、話したかった。いつもみたいに。
だってお前はこの春からどんどん元気がなくなってるようで、オレ、心配で…
じっと見るのも辛くて。 ああ、オレどんだけお前が恋しかったか」
「うん、私も」
「忙しいとか…そんなの言い訳だ。 放ったらかしてる心算はなかったけど…。
新人の手前、けじめとか…。何を言っても言い訳になんねえけど」
「うん、わかってる。わかってた心算。私もずっと無理して我慢してたから」
「…ふたり共もっと素直になるべきだったな」
「そうね。 ね、イルカ先生、本当に冷たいんですけど」
「す、すまん!」
イルカ先生は慌てて体を離して私の前に立った。
「濡らしちまって悪かった」
謝るイルカ先生の頬に手を添え、背伸びをして心を込めてキスをした。
イルカ先生もすぐに応えて、主導権が移された。
随分久しぶりのキスに膝が震える。
お腹の底からとろけてゆく。
「ホント、あっちこっち濡れちゃった。どうしてくれるの?」
イルカ先生の瞳がきらきら輝き始めた。
「あっためてやる。 いくら濡れてもあっためてやるから」
見詰め合って微笑み合う。
この瞬間をこの3ヶ月どれほど夢見たことか。
「雨の音、ひとりで聞くの、辛かったの」
「うん、知ってるよ」
何故と問いた気に眉を上げる私にイルカさんが笑う。
「気づかなかったかい? 時々気配を消して様子を見に来てたんだ。
オレを思い出して、腰、揺れてたろ? 今夜だって…」

なんて奴!
反射的に繰り出したパンチを簡単に受け止めたイルカ先生が真顔に戻った。
「本当にごめん。 埋め合わせ、するから許せ」
「絶対だからね!」
半ば脅しながら、広い胸に頬を埋めた。
イルカ先生の鼓動は私より早かった。

 

 


 

 


コメント(3) 
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コメント 3

ねね



金鳳花さん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

まあ!私の駄文で元気に???
なんて嬉しいお言葉でしょう!
へへっ、イルカ先生ってば我慢している自分がスキだったりするの(笑)
いつでも臨界ぎりぎりの漢です(爆笑)

本当に今年の梅雨はよく降りますね;;
こちらも今週いっぱいはずっと傘マークが並んでいます。
その所為か、マンションの敷地内の木々に初代様の術が?と思うほど
繁っていて、亜熱帯のジャングルみたいに緑が濃い!
蒸し暑いかと思えば夜中の豪雨で急に温度が下がって寝冷えしたり…。
体調を崩しやすいときですね。
金鳳花さんもどうぞお体にお気をつけてv
イルカ先生より元気パワーを送信しま~す♪



by ねね (2010-07-12 22:46) 

ねね



あっきいさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

夏休み!そうだった、あと1週間で夏休み!
ああ、またお昼ご飯が…宿題が…;;
イルカ先生に子供の面倒みて貰えたら、素晴らしい夏休みになるでしょうねv
あ、でも私自身の面倒をみてくれる方がエエわ(笑)
虫刺されに●ンカンぬって、フウフウしてもらいたい!
スイカを切ってどうぞってして欲しい!熱帯夜には寝ずに団扇で扇いでくれ!
…って、私って2歳児みたい;;



by ねね (2010-07-12 22:56) 

ねね



きゃあ~ん♪ ケイさん、お久しぶりです!
ご来訪とコメントをありがとうございますv

そーなんですよ!恋人同士とはいえやっていい事と悪いことあるでしょーしかもアンタ先生なんだし…とばかりにパンチを繰り出すヒロインでした(笑)
拙宅のイルカ先生が私みたいだなんて!!
いやいやいや、私自身がこんな風に癒されたいわ~vと願望を込めて書いるだけです♪
この作業が結構楽しくてやめられない(笑)

夏休みが始まっちゃいましたね。
なんだか毎日バタバタで、例のお話もストップしたままで申し訳ないです;;
今年の夏は人生初の夏バテを経験しそうです。
ってこんなこと書いたらまたご心配をおかけしそうですが、ちょっと食欲が落ちてるだけ。
他の欲は健全ですので大丈夫かと(爆笑)
ケイさんも毎日お疲れさまです!
しっかり食べてよく眠ってくださいねv
それではまたね~♪ ごきげんよう~♪♪



by ねね (2010-07-22 14:50) 

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