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忘年会 [SS]

本日の妄想:イルカ先生は年の瀬にこの一年を振り返る

休日の次女はなかなか起きてきません;;
目覚めてるくせに起きないのは何故かと問いただしたところ、
『夢の振り返り』をしているんだそう…なんじゃそりゃ(笑)
ドリーマーの娘はリアルにドリーマーです♪

 

なんと!今日から嫁任務に出立です!早っっ!!長っっっ!!
もっとゆっくり脳内でこねこねしたかったのですが、時間切れ;


 

2009年も残りわずかとなりました。

1年間気まぐれサイトにお付き合いくださり、深謝申し上げます。

 新しい年が素晴らしい年でありますように…

良いお年をお迎えくださいませ。

 

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           ― 忘年会 ―

 

里外任務から帰還して、すぐに忘年会に合流したイルカ先生は、
すっかり出来上がってる人たちに急かされて二次会の居酒屋へ…
移動中に時々 振り返って、私を探すように泳がす視線が嬉しい。

「忘れようぜ!ヤなこと全部わすれちまえ!」
先輩の先生に注がれたビールを断りきれず、苦笑いしながら飲み干す横顔は、
そのままビールのCMに起用できそうなほど、格好良い。
「ヤなことは忘れたいっスね」
そう言って鼻疵をぽりっと掻きながら先輩に同意する。
「おうよ!その為の忘年会だ。 姐さん、こっちにビール追加!」
あ、呑み過ぎたら胃薬のCMでもいいかも。

そんな事を考えてると、知らぬ間に顔の筋肉が緩む。
「なんて光線出してんの? ダダ漏れよ」
同僚にからかわれても光線は止まらない。
「スキスキビームに決まってるじゃん」
私はしれっとした顔で言い放つ。
アカデミー時代から続く私の深い想いは公然のもの。
それは本人の耳にも届いている筈だ。
イルカ先生もまんざらではないらしいとの噂もキャッチ済みだから。

二次会も三次会も、席は遠からず近からず。
乾杯のために中腰になる程度の、耳を澄ませば会話の内容が確認できる距離で、過ごす。
アカデミー教師になってから、ずっとこの距離を保ってきた。
手を伸ばしても届かない。
動かなければどうにもならない距離で。
ビームだけは外さずに。
もう充分に、機は熟していると思う。


「イルカ、送ってやれよ」
ヒューヒューピーピーと、応援とも野次ともつかない同僚の男性教諭方に促されて、
真っ赤になったイルカ先生が、私に歩み寄る。
「い、いいですか? オレ、送っても?」
お願いしますと私は答えた。

 

ドキドキとそわそわに一気に包まれる。
「今年はどんな年でしたか?」
ゆっくりと歩きながらイルカ先生が尋ねる。
ちらりと見遣ると真剣な顔。
何を話そうか散々考えた末での会話の糸口だろう。
イルカ先生らしくて、答える私も真剣に考える。
「教師としてやっと一人前になったかなと思える良い一年でした。
初めて受け持った子達が卒業したし。 イルカ先生はどんな年でしたか?」
「…良い年だった。ヤなこともあったけど、良い年だったよ」
街灯の下でイルカ先生が立ち止まったので、私も止まった。
「良かったですね」
「ああ、君も良い年で良かった。来年も良い年にしような」
「はい、頑張りましょう」
微笑み合い、頷き合う。
暫しの沈黙のあと、イルカ先生の喉仏が上下した。
「来年は、一緒に良い年にしたい」
低いけど、澄んだ声でイルカ先生がそう言った。
私は瞬きを繰り返してイルカ先生をじっと見上げる。
なんてハンサムで優しい瞳。
温かな指先が、風で舞い上がる私の髪を撫で付けた。
寒いなと独り言ちたあと、自分のマフラーを私に巻きつけてくれる。
イルカ先生の体温と匂いに包まれて、少し膝が震えた。
私は小さく礼を言う。
そして、心の中で歓喜を叫ぶ。
「いつも、見てるだろ? オレも見てるんだけど…。 機は熟したと思う。
ただの同僚じゃない、そんな関係になりたい」
イルカ先生はどんどん赤くなる。
待ちに待ったこの瞬間、私の目は私に告白するイルカ先生を惚れ惚れと凝視し、耳は息遣いひとつ聞き逃さない覚悟でフル稼業し、脚は喜びのあまり卒倒しないようにしっかりと踏ん張っている。
「え…と、つまり、ステディな関係に…」
なんて素敵なフレーズ!
ステディな関係。
ハリウッド映画のハイスクール生が使う単語みたい。
言いたいことは山ほどあるけど、言葉が出てこない。
それをイルカ先生は誤解したのかも。
次から次へと告白の言葉が続く。
「好きなんだ。そう気づいてから随分経つ。任務を終えて一番に逢いたいのは君だし、眠る前に想うのは君だ。 あっ!変な意味じゃないよ! オレが言いたいのはいつも君を想ってるってことで」
今、言われたことを何度も何度も反芻する。
嬉しすぎて言葉が出ない。
そう想ってるのは私も同じだと言いたいけれど。
「こんなに好きなんだ…なのになんでなんにも言ってくれないんだ?」
イルカ先生の顔に翳が差す。
私はイルカ先生のマフラーをぎゅっと握って、ゆっくりと瞬きをした。
「私はずうっと前からイルカ先生が大好きです。 言ってくれてすっごく嬉しいです」
バカみたいに素直な言葉で応えると、イルカ先生はにっこり笑ってくれた。
イルカ先生の笑顔は私の栄養だけど、今の笑顔は史上最高の笑顔だった。
忘年会の夜だけど、今夜のことは一生忘れずにいようと密かに誓う。

 

 

 

 

 

 


コメント(4) 
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コメント 4

ねね



ナナさん こんにちは♪
あけましておめでとうございますm^^m
ご来訪とコメントをありがとうございますv

は~い♪任務終えて帰還しました~~やれやれです(笑)
イルカ先生の告白シーンを妄想するのが大好きですvv
色んなシチュで色んな言葉で不器用さだけは変わらず漢の純情を詰め込んだ告白♪
先輩の顔っ!!そうそう!ぼんやりとしか覚えてない(爆笑)
街ですれ違っても気づかないかも;;
想ひ出はかくも美しく幻の如し…

こちらこそ、昨年は大変お世話になり、ありがとうございました!
本年もどうぞよろしくお願いします!
今日からまた寒波ですね;;あったかくなさってねvv



by ねね (2010-01-05 10:17) 

ねね




鈴さん こんにちは♪
あけましておめでとうございますm^^m
ご来訪とコメントをありがとうございますv

うははvv木の葉の素敵漢大人忍はすべて肉食です!(←断言!)
ゲンマは、クールに見えても内はガイ並みにホットvという妄想♪
焦る馬鹿正直イルカにご声援、ありがとうございます(爆笑)
管理人はイルカ先生のちょっとどんくさいとこも込みでスキですから♪

鈴さんちにお邪魔しなければ…と思いつつ、日だけが過ぎてます;;
新年あけてからまだどこにもご挨拶に伺ってません;;
明日!明日は始業式ですから!明日には必ずお邪魔します!
こちらこそ、今年もどうぞよろしくお願いします。




by ねね (2010-01-06 18:13) 

ねね



ケイさん こんにちは♪
あけましておめでとうございます。
ご来訪とコメントをありがとうございますv


そーなのよー。攻めヒロインが書きやすい
仰るとおり「やった、ついに言わしたった!」っていう感じです(笑)
シアワセは待ってちゃダメよ 自分で掴み取らなきゃね
とばかりな80年代の強いオンナですな~。
すみません;そういう時代の生き証人です(笑)

ケイさんにとって素晴らしい一年でありますように。
今年もよろしくおねがいしますvv




by ねね (2010-01-07 18:15) 

ねね



緋桜さん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

スキスキビームv皆様のお気に召したようで嬉しいです(笑)
イルカ先生の掌が汗ばんでるとは!!
いや~~ん、それだけで萌える!萌えることができますっ!
このヒロインさんは、絶対に自分からは告白しないぞと決意していましたからね。
来るべきこの瞬間の妄想を重ねてシュミレーションしてた割には、イルカ先生のあまりの実直さにやられちまった感があります(笑)
当のイルカ先生はそんなこと知る由もありません。
だって罪なほど天然なトコあるんだも~ん(笑)



by ねね (2010-01-15 12:53) 

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