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Surprise [捧げ物]

クリスマス ゲンマ夢 

「木ノ葉の楽園」のナナさんに捧げました。
ゲンマは南瓜好きだから10月向きかもしれませんが、
木の葉の素敵大人忍の中でクリスマスが一番似合う漢だと思います♪

ナナさん、いつもコメントをありがとうございますvv
これからもどうぞご贔屓に~(笑)

少し大人向けのため、子供は読んではいけません。

 

 

      ― Surprise ―

 

 


「冬至南瓜、美味かった サンキュ」


ゲンマの走り書きを手に取ったナナの唇に笑みが浮かんだ。
だが、次の瞬間その唇をぎゅっと一文字に結び直して考える。
これを置いて出ているということは、
ゲンマはナナが家へ来ると読んでいたからだ。
ナナの行動は、ゲンマの想定範囲からはみ出すことなどないのだろう。


冬至南瓜、本当はふたりで食べる筈だったわよね?
一年で一番長い夜は、蝋燭の灯りで過ごす約束だったわよね?

それなのに・・・・・・


仕方がないと諦めるべきなのだろうか。
― 里が誇る特別上忍と一般人。
すれ違いは、最初から予想できたことだ。
デートの約束は4回に1回しか達成されていない。
「オリンピックみたいじゃん」と悪友が冷やかす。
それでも、否、それだからこそ、ゲンマとの時間はナナにとっては
かけがえのないものだった。
現に今も、指先がその筆跡を辿る。
今、どこかの荒野で戦闘中かもしれないゲンマを想いながら、辿る。

 

「待つだけでいいの?そんなの不安じゃない?」
頬杖を突く悪友に焚きつけられたのは今朝のことだ。
「攻めちゃいなよ 狩りに出ちゃえば?」
肉食系女子か…と笑い合ったあと、悪友は真顔に戻る。
「わかるのよ、私も忍者と付き合ったことあるから」

悪友が言うにはこうだった。
そもそも忍者は子供の頃からアカデミーに通って
英才教育を受けて来ているから、根っこのところで
一般人とはまったく違っているのだ。
彼らは一般人を庇護するべきものと捉え、反撃に出るとは思いもしない。
「だからこっちから攻めるのよ。この意外性に忍者はどうなると思う?」
ニヤリと笑う悪友の唇が妖艶だった。


勿論、ナナは狩りに来たつもりはない。
ゲンマ相手に狩りだなんて、100年早いと思う。

ただ、聖夜を。
聖なる夜を一緒に過ごせるか、尋ねたかっただけ。

 

しかし、その答えは訪れたゲンマの部屋を見れば一目瞭然だった。
ゲンマは冬至南瓜を頬張って任務に出たまま、
23日の夕刻を回ってもまだ帰って来ない。

 


明日の夜には帰れるの?


そう問いた気に、ゲンマの部屋から冷たい月を見上げる。
空気は乾燥して冷え切っていた。
思わず手を突っ込んだナナのポケットの中で
合鍵の鈴がちりんと鳴った。

ナナはゲンマの部屋の掃除だけ済ませてそそくさと家路を急ぐ。
時々吹きつける冷たい風に肩を竦めながらナナは思う。
多分、駄目なんだろう。
クリスマスもお正月も、ゲンマと一緒には過ごせそうもない。
そう思っていた方が、どうかして一緒に過ごせた時の幸福感はひとしおだ。
だけど、これって何の為の保険なんだろうと虚しく思う。
そういう考え癖がついてしまったことが哀しい。
商店街が演出する賑やかなクリスマスソングや飾りつけが、疎ましかった。

 

 

 


24日、やっぱり駄目だった。
ゲンマは帰って来ない。
聖夜はひとりぼっち。


ヤケ酒でも飲んでやろうかしらとナナは思いながら窓の外を眺める。
昨日よりふっくらとした月がナナを優しく見下ろす。
「お月さんこんばんは。良い夜ね。私は寂しいけど」
ひとりごちて窓を閉める瞬間、悪友の言葉が蘇った。
「待つだけでいいの?そんなの不安じゃない? 攻めちゃいなよ」
ゲンマの想定範囲でしか行動できないなんて嫌だ。
そんなつまらない女でいたくない。
大胆で意外な行動で、驚かせて虜にしたい。
ナナは、素早く化粧を直して着替えるとバッグをつかんで玄関から躍り出た。

本気の乙女の攻撃が始まる。

ナナは月を見上げながら足早に歩く。
子供の頃、不思議に思ったものだ。
「ママ、お月さんがついてくるよ。角を曲がってもずっとついてくるよ」
母親は繋いでいるナナの手をぎゅっと握り優しく言ったものだ。
「そうね、きっとお月さんはナナを見守ってくれているのね」
月はあのときと変わらず、今夜もナナを見守っている。

 


一方、息を切らせて小走りするナナを任務帰りのゲンマがみつけていた。
こんな遅くに一張羅着て一体どこへ行こうってんだ?
不機嫌そうに千本を上下させたゲンマは黙って後を追う。

 

白い息を吐いたナナがゲンマの部屋の前で佇む。
ノックしようと振り上げた手は、背後から包み込まれた。
馴染み深いその温かさにナナの呼吸が止まる。
「もう、夜中だぜ? 何やってんだ?」
不機嫌そうな声に、ナナの鳩尾が痛む。
だけど、今夜こそは頑張らねばならない。
ありったけの乙女の本気を、愛する漢にぶつけよう。
いつもなら、ごめんなさい貴方に逢いたかったの…などと
言いながらゲンマの肩に頭を預けるナナだったが、今夜は違う。
聖なる夜のナナは違うのだ。

掴まれた手を振り解き、体を入れ替え、
長身のゲンマをドアに押し付けて、
挑むように見上げた。
ゲンマは少し眉根を寄せて怪訝な顔をする。
ナナは冷たくなった指先で、ゲンマの口に銜えた千本を外すと、
ベストの胸倉を掴んで引き寄せた。
ゆっくりと、唇を重ねる。
いつもとは違い、ナナがゲンマの舌を捕らえた。
膝を脚の間に割り入れて、そっと下腹部を撫でると、
ゲンマは小さく呻いた。
ナナは薄目を開けて様子を伺うと、ゲンマは耳まで真っ赤になっていた。
ああ!頑張ったよ、私!
先ず先ずの成果に気を良くしたナナは、
口内に広がるどちらのものかわからなくなった唾液を飲み下す。
「い、一体、どうしたってんだ?」
ゲンマはいつもとは違い過ぎるナナに困惑している。
だが、それ以上に興奮していることがナナには解った。
「…Surprise…」
ナナはゲンマの耳元で囁く。
「聖なる夜のSurprise」

 

 

その後のことを、ナナは正直、よく覚えていない。
主導権は握っていた筈だった。
なのに、もうダメ…と許しを請うたのはナナの方だった。
幾度と無く押し寄せる絶頂の波の狭間で、
やはり忍者には敵わないと思い知らされた。
浮上する意識の中、ゲンマの声がやさしく響く。

「無理すんな。俺にとっちゃあ、おまえそのものがSurprise。
おまえと過ごすだけで、どんな夜も聖夜より意味があんだからよぉ」

ああ、それって世界中の誰よりも私が一番ってこと?

夢の入り口で、月に向かって幼い頃のナナが問いかける。


ゲンマの美しい金髪と月の輝く色が重なったとき、
月とゲンマが答えていた。

「ああそうだ。 おまえだけを愛している」

 

 

 

 

 


ナナさんに日頃の感謝を込めて…
Merry Christmas

 

 


             

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コメント(3) 
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コメント 3

ねね




ナナさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

お気に召していただけたようで嬉しいです!
陶酔?夢現?あ~、書いて、よかったあ~♪(←某お茶石鹸CM風)

私の中ではクリスマス男はゲンマなのですよ♪
ほら、本誌4コマのとおり、イルカ先生は公式でサンタコス任務で忙しいから、ドリー夢に出てくる暇がないの;恋人との甘いひと時はお預けですのよ。

うひょひょvナナさんには大胆な予想外行動で頑張って貰いましたv
『私と仕事、どっちが大事なの?』みたいなことは言わせたくなかったし、ゲンマは『いつも寂しい想いさせてすまねえ」なんてことも言わない漢だから。
不言実行の人ですからね、行動で語ってくれまっせ~♪
聖夜のサプライズに絆をガッツリ強め合ったふたりなのでした(笑)
お釈迦様ゲンマ?(爆笑) いいよいいよvコロコロして~~vv

さて、イヴですね、私は漬け込んでるかしわの足の様子をみてきます(笑)
ナナさんも、素敵なクリスマスをお楽しみくださいね♪



by ねね (2009-12-24 15:40) 

ねね



緋桜さん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

ひっさびさのゲンマ夢♪楽しんで頂けたようで嬉しいですvv
やっぱり素敵漢にはメロメロにして欲しいですよ~!
ゲンマが帰還するかどうかもわからないけど、とにかく行動!そしたらきっと奇跡が起こって逢える筈。だって今夜は聖夜だから。それに、なんてったって私にはお月さんがついている!なヒロインさんでした(←力不足を色々説明;)
ゲンマは、ヒロインさんのそんな一途さや脇目も振らない根拠なしの強さもスキなんだと思いますv
ゲンマって策士だからね~、いろんな意味で天然に弱い(笑)

クリスマスは自家製かしわの脚のローストと南瓜スープ&サラダ&男爵フライ、旦那が帰りに買ってきてくれたホールケーキを家族揃っておーごんでんせつを観ながら食べましたvああ、小市民(笑)






by ねね (2009-12-25 11:06) 

ねね



ケイさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

木の葉の忍は攻めに弱いと面白いだろうなあvと思います(笑)
ブラボーと言ってくださって嬉しいです!
恋愛中はなんだか不安になること、あるんだよねえ~。
攻めヒロインも結局ゲンマにこてんぱんでギブアップです(笑)
木の葉の素敵忍はこうでなきゃね♪

毎日寒いですね;;
風邪などお召しになりませんよう…vv
また遊びに行きます♪



by ねね (2010-01-07 18:18) 

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