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P.S. I LOVE YOU [SS]

本日の妄想:イルカ先生のI LOVE YOUはとってつけたよう。



バトンの萌えが治まりませんっ!
この萌えを引き摺ったまま、GWの嫁任務遂行できるんだろうかと少々心配です。



皆様におかれましては、楽しいGWをお過しになられますように…

 

 

 

 

 

         ― P.S. I LOVE YOU ―

 

イルカはその日から3日間、予てから好意を寄せていた彼女と共に、
異国からの要人の警護任務に就いた。
同じチームで任務に就くのは初めてで、顔合わせの時によろしくと握手するイルカの手は
緊張と興奮で汗ばんでいた。
彼女の手は小さく、だけどもイルカより力強く握り返してきたので、イルカの脈が一層速くなった。


依頼人は物凄い美形の青年だ。
流石は世界的映画スターだと思わせるセンス。
常に他人の目を気にしている所為か、一分の隙も無い立ち居振る舞い。
火の国で行われる初の映画祭の主賓となる彼に世界中の注目が集る。
周りの女性の目は皆、年齢を問わずハート型に輝いていた。

その彼がなにかというと彼女に目配せしたり、身体に触れたりする。
面白くねえ…とイルカは思う。
と同時に いかん!任務に私情は禁物だと己を諌める。
交替時に冷たい水で顔を洗って気持ちを引き締めようとするが、
一月前のことばかり思い出してしまう。

 

何年も前から、イルカと彼女は何度も一楽で一緒になった。
大抵の場合、彼女は友人のくノ一と一緒でイルカは独りだった。
後から来た彼女達の為に腰掛椅子をひとつ詰めて席を譲ったことがある。
そのときが最初だったとイルカは覚えている。
彼女はとても丁寧に礼を言った。
胡椒を渡してあげたときも気持ちの良い礼を言った。
好い娘さんだなあとイルカはオヤジくさいことを思ったことも覚えている。
その日以来、一楽で彼女はイルカを認めるとにっこり笑って会釈して、
また元通り友人との会話に戻る。
明るく朗らかな話題。
可憐な彼女は血生臭い忍者とは程遠い世界に居るように思われた。


数ヵ月後、彼女は独りで一楽に来るようになった。
「…今日はお独りなんですか?」
なんてこと聞くんだと思いながらもイルカは彼女に尋ねた。
「ええ。これからは独りです。友人は風の国に嫁ぎました」
少し寂しそうに彼女は答えた。
イルカはぽりっと額宛の下の眉の端を掻いた。
「うみのイルカといいます。アカデミーで教えています」
彼女は少し驚いて、名を名乗り自分は通信班にいると言った。

その日からイルカは、一楽に行くのがより楽しくなった。
「先生、近頃の目当てはウチのラーメンだけじゃないようだね」
などとテウチに言われても、否定せず鼻疵をぽりっと掻くに止まった。
お互いを見つけると、隣に座って他愛の無い会話を楽しみながら、
一緒にラーメンを食べるのが当然のようになっていった。

そして、一月前。
イルカは思い切った。

のれんを潜ってすぐに、またご一緒してくださいねという彼女に勿論ですと元気良く答え、続いて
「オレ、貴女と食べる一楽が、一番美味いんですっ」
と直立不動で耳まで真っ赤になりながら彼女に告げた。
「…私もです」
と彼女は答えてじゃあまたと踵を返した。
イルカは赤くなったまま彼女の後姿をいつまでも見送っていた。


 

洗面台の排水口に渦を巻きながら水が吸い込まれていくのを
イルカはじっとみつめていた。
疵が横切る鼻先から温くなった雫が垂れる。
ちくしょう あんなんじゃあ通じてねえのかな と焦る。
もう一度顔を洗い蛇口を閉めた。


任務は1日を残して滞りなく遂行されていく。



最終日のパーティー会場へ向かうリムジンの中。
向い側に座る映画スターの手が隣の彼女のスカートの中に入るのを、イルカは見逃さなかった。
一瞬彼の手を取り禁じようとしたが、怒りに任せて骨を砕きかねないと思い直し、
咄嗟に彼女の手を取り引き寄せようとした。
「あれ?こういうのも込みでペイしてると思うけど?」
イルカを侮蔑するように彼が眉を上げた。
「お止めください。彼女は娼婦じゃない」
イルカの声は怒りで震えていた。
「いいじゃない、減るもんじゃなし。手を放せよ。 アンタ、このコの恋人でもないんだろ?」
「お止めくださいと言ってるんです」
「いいのよ、イルカさん」
「駄目だ。止せ。頼むからこんなこと止めてくれ」
「火影様から聞いてるの」
「いいから!いいからこっち来い!」
イルカは力任せに彼女を奪い自分の席の隣に座らせた。
全身からただならぬ殺気を漲らせながらイルカは彼女を抱き寄せ、彼を睨みつける。
映画スターとて忍者には敵わない。
「別にね、別にこのコじゃなくていいさ。この僕にそうされたいって願うコは星の数ほどいるから」
彼は肩をすくめると退屈そうに欠伸をした。

 

 

任務を終えて帰還後、火影様からお叱りを受けることもなくイルカに日常が戻る。
あのとき、あのリムジンの中で腕に抱き寄せた彼女はリムジンの高級シートよりやわらかだった。
イルカはじっと自分の両手をみつめて溜息を吐く。
洗面台の排水口に水が流れて行くのを眺めながら、じゃぶじゃぶと顔を洗う。
この想いをどうにかしないといけないと強く思う。



卒業式と入学式がある春は、アカデミー教師には一番忙しい時期だ。
それに加えてイルカには新人の研修があり、受付任務として下忍の育成に掛かる任務の振り分けなど、いつも以上にやることが多い。
あのあと、彼女に会えないまま、数週間が過ぎていた。
今日会えるかと思いつつ一楽へ通うものの、会えないまま日々が過ぎていく。
梅が桃に、桃が桜に、桜が若葉に変わっても尚、会えない日が続いていた。
そしてイルカは忽然と彼女の事を何も知らない自分に気付いた。
書庫へ行って名簿を閲覧することすらしていなかった。
勿論、日々の会話の中で好みだとか癖だとかそういったことには気付いている。
名前と所属、それのみが彼女の情報だ。
連絡先も住んでいるところも知らない。
一楽で会う忍者同志。
ただそれだけの関係だと思い知らされイルカはどうしようもなく狼狽した。

なんとかしなければと気が急く。
通信班だと言っていたとイルカは思いついた。
昔習った記憶を辿りながら、指先に想いを込めてモールス信号を送る。

『随分長く会っていませんが、お元気でしょうか?
一楽のメニューが新しくなりました。
今夜、一緒に食べませんか? 待っています』

イルカは暫く考えて、震える手で再び信号を送る。

 

『P.S. I LOVE YOU』

 

 

いつもは溌剌と歩くイルカだが、今夜ばかりは銀髪上忍の如くポケットに手を突っ込んだまま
猫背気味に一楽へ向かう。
週末、行き交う人は皆朗らかで、このところの陽気に当てられて幸せそうに見えた。
イルカは自分が酷く孤独に思えた。
一生独りでラーメンを食べる人生なのかもしれないと益々背中が丸く屈んだ。
だが、イルカの背中がいつも通りにしゃきっと伸びて、その頬に赤みが差して笑窪が浮かぶまで
然程時間が掛からなかった。

彼女が暖簾を上げてイルカを待っていて、手招きしている。
イルカは彼女の元へ猛ダッシュで駆けた。

 

 

 

以下大人の貴女のみ反転で(笑)

 

「追伸、吃驚しちゃった」と彼女がイルカに下で笑う。
「ごめん」とイルカが謝りながら腰を使う。
「いいのよ、嬉しかった」と彼女がイルカを引き寄せくちづける。
「私、ずっと好きだったもの。最初に会ったときから」
「本当に?」とイルカが驚き角度を変える。
「だから、こうなれて、嬉しい」と彼女がイルカに脚を巻きつける。
彼女が狭まり、イルカを追い詰めるのでピッチを上げて高みへ向かう。
この状況は数時間前では考えられなかった思う。
この幸せを、イルカは信じられないくらいだった。。
「そんなこと言われたら、堪んねえ、ああっ、オレ、もう、本当に堪んねえよ…」




 

いろんな意味でごめんなさい;;

 

 


 


コメント(3) 

コメント 3

ねね



上午さん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

バトンのお受け取りに厚く御礼申し上げます!
先ほどお邪魔してきました♪
流石!上午さん!
バトンをあんなにおいしいネタにしてくださるなんて感謝感激♪
盛大に拍手を送ってきたところですvv

うへへ、イルカ先生は不器用な漢というのが一番の萌えポイントです。
名優の台詞「不器用ですから」などと自分で言えないほどの不器用(笑)
若い二人を笑ってくださってありがとうございます。 私の本望です(笑)


GWはイベントですね。
気をつけて行ってらっしゃいませ~vv










by ねね (2009-04-30 13:19) 

ねね



ケイさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

パワーアップ?
恥ずかしいなあ…うん、篭ってたから溜まってるかも(笑)
5月は殆ど更新できないと思います;
その分も…と今、波が来てるんでしょう、と思います。

アハハvウチのヒロインさんにマグロはいません!(←キッパリ)
イルカ先生との共同作業は、相手が協力したくなる雰囲気だと思います(笑)

それではまた~v お元気でね^^







by ねね (2009-04-30 13:27) 

ねね




緋桜さん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

萌えが止まらなかったんですぅ~;;
ウチのヒロインは基本的にみな貪欲で素直♪
欲しいものは欲しいというし、要らんものはイランと断ります(笑)

お元気になられて本当に嬉しいですvv
5月はマジで忙殺されそう;;
ご親切なお言葉をありがとうございます!
緋桜さんもご自愛くださいねvv





by ねね (2009-05-01 13:23) 

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