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Grey Day [SS]

本日の妄想:イルカ先生は不平不満を殆ど口にしない

今週はずーっとお天気悪くていやんなる;;
こんな天気だと昔挫いた踝が痛いし洗濯物は乾かんし頭重いし。
…なんて私みたいなことは言いません。

 

タイトルは古い古いこの歌から♪
英国労働者階級の若者の哀愁をシニカルに笑い飛ばした彼らが大好きでしたvv

 

            

 

今夜!今夜国営放送BS2アニメ夜話ががね!
イルカに乗った海の少年のお話でございます!!
私の二次元の初恋の少年♪
レッツ REC!

      

 

 

           ― Grey  Day  ―

 

鬱陶しいお天気が続いている。
持ってる中で一番派手な傘を差し、降り続く雨の中を歩いて、イルカさんの家へ向かう。
恋人でもないのに、少しだけお洒落して。

私の好意を、イルカさんは知っているのだと思う。
そうでないと「次の休み、雨でどこにも行くとこないなら遊びにおいでよ」なんてこと、言うだろうか?
断った方が賢明だったのかもしれない。
胸の内で少しの後悔と少しの期待が混ざり合う。


「いらっしゃい。よく降るね。濡れただろ?このタオル使って」
笑顔で迎えてくれたイルカさんは、アカデミーで会う雰囲気とはまるで違う。
髪は下ろしたまま、デニムを履いてフード付きのトレーナーを着て微笑む姿は、学生のように若々しい。
バッグの中からイルカさんが興味を持ちそうな古い巻物とシュークリームを差し出す。
「お邪魔します。これ、よかったら…」
「おおーっ」
イルカさんは受け取ると短く感嘆した。
「これ、どこで? こんなの、探してたんだ。 それにこのシュークリーム…」
「巻物は実家にあったんです。シュークリームは作りました」
私は玄関でブーツと格闘しながら、そう答えた。
ブーツなんて滅多に履かないから脱ぎ履きに手間取る。
「痛っ!」
こんな天気が続くと、踝の古疵が痛む。
「大丈夫?」
イルカさんが手を貸してくれて、やっとブーツが脱げた。
ふくらはぎに触れた手が熱い。
一瞬、困ったようにイルカさんの眉根が寄った。
「すみません、ごめんなさい」
なんだか気まずくて必死に謝る。


「雨の中を折角来てくれたんだし、昼飯、なんか作るよ。 オムライスと炒飯どっちがいい?」
先に進むイルカさんが振り向きながら尋ねてくれるので遠慮なくオムライスをオーダーした。
「よっしゃ、任せとけ。 でもその前に足みてやるよ。座って」
ソファに座る私の右足が、床に座ったイルカさんの腿の上に乗せられた。
雨で冷えた爪先から、イルカさんの体温が伝わる。
私の鼓動が早くなったことを足首の血管を通じて知ったのだろう。
途端にイルカさんの腿の筋肉が緊張した。
知らずと頬が熱くなる。
「んー、典型的な踝の捻挫だね。 こんな天気が続くと古疵って痛むだろ? ちょっとじっとしてて」
私を見上げてそう言うと、髪を掻き上げたイルカさんは踝にチャクラを流し込んでくれた。
自分の背中の古疵だって痛むだろうに。
「どう? ちょっとマシ?」
「はい、ありがとうございます」
「じゃあ、オレ、飯作って来るから、寛いでて」
にっこり笑うイルカさんがキッチンへ向かった。

なにもかもがどっちつかずで宙ぶらりんに感じる。
窓の外に見えるのは一面灰色の空。
雨脚は強くなったり弱くなったり止む間もなく降り続く。
一体いつになったら青空を見れるのだろう?
私の好意は、言葉にすれば受け取って貰えるのだろうか?
目前に広がる灰色を眺めながらぼんやりと考える。
休日に家に招かれてご飯を作って貰ってるというのは紛れも無い事実だ。
この事実をどう受け止めるべきだろう?
イルカさんは、アカデミーの同僚には誰にでもこんな風にするのだろうか?
キッチンの油の撥ねる音と激しくなった雨音が、耳の中で交差する。
「so begins another weary day…」
古い歌を口ずさむ。
キッチンではイルカさんがやたらと明るい子供向けの歌の口笛を吹いている。
ちぐはぐなふたり。
どちらもなにも言わないままで、このまま月日が流れていくのだろうか?
この曖昧さが心地良いやら悪いやら、それすら解らなくなる。


「さっきの口笛の曲、何でしたっけ? 聞き覚えあるんですけど、はっきりと思い出せなくて…」
オムライスを食べ終わったイルカさんはあははと笑った。
「聴いてたんですか?子供向けの歌ですよ。ドロップスのうた。雨が少しでも楽しくなるように、雨と飴をかけた歌。早めの菜種梅雨なのかな。最近雨ばかりで運動場に出れない年少の子供たちが歌ってるのを聴いてるうちに覚えちまいました」
そう言うと、歌のお兄さんのような美声で歌いだした。
私はうっとりと聞き惚れる。
嫌な雨が少しでも楽しくなるようにと歌ってくれるイルカさんが好きで好きで堪らないと思う。
子供向けの歌なのに、なんだかとても心に沁み入る。
ぽろ~んぽろ~ん  ぺろんぺろん ちゅるんちゅるん
「すごい!飴舐めたくなっちゃうじゃないですか…。イルカさんて歌がとても上手いんですね!もっと他の歌も聞かせてください」
「キミも歌ってたろ? あのバンドで好きな歌あるんだ」
「なに?どんな歌ですか?」
イルカさんは私をじっとみつめて微笑みながら歌いだした。
「My girl's mad at me…」

Grey Dayは今日で終わるのだろうか?

 

 

 


イルカ先生が歌った曲はこちら♪


         

 

 

…ていうか関氏は実際元国営放送歌のお兄さん♪

 

                                    


コメント(3) 
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コメント 3

ねね



金鳳花さん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

うう~ん、ウチのイルカ先生の生歌声ですか~、どうだろ?(笑)
なんせインストール済みというか私の脳内イルカヴォイスは完全に関氏化されています(笑)公式ヴォイスで大満足ですvv

我が家の休日の昼食は残りご飯アレンジ系か麺類です;;
そ~よね~vたまには誰かに作ってもらいたいですよね~vv
自分で作るよりずっと美味しく感じるから不思議です♪
好きなひとが作ってくれるなら尚更です!



by ねね (2009-02-26 12:18) 

ねね



ナナさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

うわっ!読破してくださったなんて、感激です!!
ありがとうございます!!
だけどナナさんの貴重なお時間を…と思うと申し訳ない;;
「をとめ」に? そんなこと「すなを」に仰るナナさんが素敵です♪
ラストはきっと「口開けて」ってやつですね(笑)
あの台詞、人気あるんですよ(爆笑)



by ねね (2009-02-26 12:24) 

ねね



ケイさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございましたv

うほほvv背広は私もイヤやねん、化粧ついてまうもん(笑)
頬を埋めてすりすりするにはトレーナーが一番v胸いっぱいに匂いを嗅ごうぜ♪
さすがケイさん! イルカ先生の行動パターンを知り尽くしてらっしゃる。
どーしよ? 続きを蔵に書くかも否書きたい書きたくなってきた(爆笑)
幸せイルカがケイさんの胸を温めることが出来るのなら、もっと温めたいわ♪

マッドネス、日本ではHONDA CITYのTVCMで一躍有名になりました。
彼らのPVはどれも面白いですよvなぜかいつも一般人が映ってて手作り感がツボです。

昨日は束の間の晴れ間でしたね。今日は寒くていやんなる。
風邪などお召しになりませんようご自愛のほど…



by ねね (2009-02-27 10:48) 

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