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メリクリ あけおめ [SS]

本日の妄想:イルカ先生は短縮言葉に敏感。一度覚えると使いたくて仕方がない。
ぷぷっ、イルカ先生ったら外来語には弱い癖にね~(笑) 


多分今年最後の更新となります。
ほんのり大人風味のため、お子様はお帰りください。
完全版はいつか蔵出ししますvv


列車に乗って短縮言葉を連発するあのコーナーのあの名曲のヒットをリアルタイムで知ってる私は
「これからええとこやのにぃ~」と毎回続きをひとりで歌っています。
♪♪あはっめいくみぃちゅーなーい♪ちゅーなーああい♪めいきっっらあーあああい♪♪
英国では放送禁止になったこともあるけど、エエ歌や~~~vv 
デボラ姐さん、あの唇に多額の保険金を掛けてたんよ。

 

今年も残り少なくなりました

拙ブログにお越しくださったみなさま方に一言お礼を

ご来訪・コメントをありがとうございました

どうぞ良いお年をお迎えくださいませ

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます

 


 

 

         ― メリクリ あけおめ ―


運が悪かったと諦めるしかないのだろう。
12月23日から1月7日まで、茶の国の聖夜祭と新年祝賀行事の警護任務。
建国記念と重なり、他国から来賓を招くほどの大掛かりな祝賀行事が催されるという。
召集された合同3チームの全員の顔に当惑の色が表れたものの、火影のヒールが響くと一瞬にして忍者の顔に変わった。
「任務自体はそう難しいものではない。だが時期が時期なだけにお前たちを気の毒に思う。そこで今回は特別にこの巻物を各自ひとつだけ渡す。使えるのはひとり一回きりだ。いいな?」
火影様の言葉に、総隊長が珍しく千本を口から外して丁寧に礼を言った。
美しい金髪が揺れると、火影様はふんと鼻で笑った。
「あたしだって鬼じゃないんだよ」
この任務が、綱手様の過去の借金絡みの恩義があって断りきれなかったと知ったのは、随分後になってからだった。


茶の国での任務は概ね順調だった。
3チームが3交替で24時間、要人の警護に就く。
危惧していたテロのようなものは無い。
交通規制に苛立つ住民が火炎瓶を投げる程度で済んでいた。
この土地でのクリスマスをチームと共に過ごす。
それぞれが一抹の侘しさを感じながら談笑した。
木の葉では滅多に食べることがない七面鳥とエッグノッグに胸焼けがする。
早々と自室に戻った隊長は早くもこの時点で巻物を使ったらしい。
翌朝、食事の時間になっても空席のままの椅子を、コテツが苦々しげに顎でしゃくった。
ゲンマさんてどんだけ若いんだとこぼす。
「俺の部屋、隣だから丸聞こえでさ。眠れねえって…もう勘弁してくれよって感じ」
口を尖らすコテツが面白いので尋ねてみた。
「コテツさんも巻物、使えばよかったじゃないですか」
「バカ言うな。一回しか使えないんだぞ。もっと辛抱してからだ」
つぶらな瞳を瞬かせながらコテツがそう言った。
辛抱しきれなかったのね、ゲンマ隊長は…と思うとなんだか可笑しかった。

私が巻物を使うのはいつ?

チームの殆どの者がそうだろう。
任務期間の中間時点が一番逢いたい気持ちが強まる。
大晦日、カウントダウンが始まると大広場の壇上は他国の要人と貴族で埋め尽くされた。
細心の注意を払って警護にあたる。
「3、2、1… あけましておめでとうございます!」
茶の国のテレビ局のアナウンサーと大広場に集う民衆の叫び声が大きく響く。
同時に何万発もの花火が打ち上げられた。
木の葉でもこんなに一度に大量の花火を見たことはなかった。
イルカさんが傍に居ないのがとても残念で寂しかった。
抱擁しくちづけし合う恋人達が羨ましくてならない。
一目だけでいい、イルカさんに逢いたい。
顔を見るだけでいい。
今夜、絶対に巻物を使おうと決心した。

要人をホテルに送り届け交替して自室へ戻ったのは、夜明け前の一番暗いときだった。
シャワーを浴びて薄く化粧をした。
ドキドキしながら巻物を広げてチャクラを練る。
「口寄せの術!」
ぼふんと煙と共にラーメン鉢とお箸を持ったイルカさんが現れた。
「うわっ!なんちゅうタイミングで口寄せするんだよ?」
イルカさんはバツの悪そうな顔で私を見た。
「ご、ごめんなさい。眠ってると思ってたんですが。今時分夜食ですか?」
「お、おう。晩飯、食いそびれてな。大晦日はオールナイト営業してくれるから助かるよ」
「いいなぁ一楽ラーメン、私にも一口くださいよ」
「ああ、いいよ。ほら…」
イルカさんがふうふうして食べさせてくれる。
「美味いか?」
私ははふはふと咀嚼しながら頷いた。
イルカさんのとても優しい視線を感じる。
鼻疵の上の大きな黒い瞳に私が映る。
「あけおめ ことよろ。 あ、もう過ぎちまったけど、メリクリ」
しんと心に染み入るような声音でイルカさんがそう言うので、食道を通過中の麺が逆流しそうになった。
咽る私の背中を叩きながらイルカさんが笑う。
「だってイルカさん、そんなこと言いそうにないもの。っていうかそんな言葉知ってるのを知らなかったわ」
「なんだよ?人をジジイみたいに言うな」
「だって…」
続きの言葉が唇で塞がれた。
味噌とんこつ味の新年初のキス。
「言葉、短くしないと時間がもったいないだろ? ほら、早くしねえと夜が明けちまう」
「うん、ラーメン、どうしよう?」
「急いで食うぞ!」
数十秒で残りのラーメンを食べて、ベッドへダイビング。
性急に脱がしに掛かるイルカさんに少なからず驚いた。
「え?ちょっ、ちょっと待って、ええっ?ほんとにするの?」
「ああ、そのために口寄せしたんだろ?綱手様からそう聞いてるぞ」
「えーっ?そうだったの?そのための口寄せの巻物だったの?」
「あーっ!もう、お前喋りすぎ。マジで時間ねえぞ」
イルカさんが結わえていた髪を解いた。
そうすることで私のスイッチが入るのを知っているからだ。

包まれて濡れる。
急かし合いながら揺れる二人にご来光が射す。

「あけましておめでとう。今年もよろしくね」
胸にイルカさんの頭を抱えながら掠れた声でそう言った。
「こちらこそ、よろしく」
イルカさんもくぐもった声でそう答えた。
それから、あっと驚いたように息を詰めると顔を上げて嬉しそうに私を見つめた。
「初日の出を浴びながら姫初めって、初めてだ。今年はきっとイイコトあるぞ」
ナニ言ってるのよ、この可愛い人は。

 

 

 

 

 

 


コメント(2) 
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コメント 2

ねね


ケイさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございますv

うへへ、ご本人出番ナシでもしれっとしたゲンマを感じて頂けて嬉しいです(笑)
コテツの彼女は甘栗甘や酒酒屋のバイトちゃんが似合いかな…。
蔵出しを楽しみにしてくださってありがとうございます。誕生祭には必ず!
貼り付けてるのはブロンディーというバンドの邦題「銀河のアトミック」です。
そう!80年のシングルヒット曲♪Vo.のデボラ・ハリー、当時は格好良かったよv
「コール・ミー」やビールのCMでカバーされてる「I wanna be your No.1」などは聞き覚えがあるのではないでしょうか? 遠い青春の思い出です(笑)

私も今年はケイさんや素敵マスタ様に出会えて嬉しい一年でしたvv 
こちらこそ来年もどうぞよろしくお願いします! 
お元気で、どうぞ良いお年を……
明日、楽しみにしています♪

by ねね (2008-12-24 16:12) 

ねね



上午さま こんにちは♪
ご来訪ありがとうございますv こちらにコメントを残してくださるなんて感激です!

レスが大幅に遅れてしまって申し訳ございません;;
ラーメン♪どんなときでも彼の傍らには一楽ラーメン♪♪
大人な上午さまにお楽しみ頂けたのなら、ウチのイルカ先生も大喜びで替え玉で二杯目を食べることでしょう(笑)

こちらこそ、昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
火影祭りに参加させて頂けてとても楽しかったです。今年のお祭りも楽しみにしています。またなにか献上できたらなぁと野望―できれば「がっつりえろ」を…などという身の程知らずな野望を秘かに胸に抱いています(笑)

やっとPCの前に座れるようになったのでまた日参させていただきます♪
今夜からうんと冷え込むのだそうですね。この冬一番の寒波だとか;;
風邪などお召しになりませんよう、あったか~くしてお過しくださいねvv 




by ねね (2009-01-09 11:59) 

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