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相愛 [SS]

愛しのドリー夢サイト 『夢の素』マスター  如月ケイ様へ 2万打お祝いに捧げました。

初アスマ夢です。 ヒロインはアスマと同年代のキャリアウーマン。

いつもの如く捏造パラダイス故、アスマ存命&紅姐さんは過去の女の一人に過ぎず因って懐妊も無し。

大人仕様のため子供は即刻帰ってください。

 

 

 

 

        ― 相愛~きみといつまでも ―

 

 

週末の夕刻、半分開けたキッチンの窓にいつもの九官鳥がやって来た。
蛇口を閉めて見守ると、鳥独特の動きで首を数度傾げたあと、アスマの声で話し始める。

「すまねえ。今夜帰れそうにない。………仲間が任務から戻るんだ。出迎えてやりたい。
この埋め合わせはいつかするから。ケイ、すまんな。ホントすまん」

知らずと溜息が洩れる。情に厚いアスマなら頷ける。
よくあることだ。彼は忍。私は一般人。
すれ違いなんて今に始まったことじゃない。


「ご苦労ね」
洗っていた菜っ葉を少し摘まんで嘴に差し出してやった。。
鳥は一声啼いて、菜っ葉を啄んだあと、また首を傾げて短く啼いて、催促する。

「いいのよ、気にしないで。あまり呑みすぎないでね。……鴨は冷凍しておくから」

促されるまま、私からのメッセージを託す。
鳥は私の声でメッセージを繰り返した。

「いいのよ、気にしないで。あまり呑みすぎないでね。……鴨は冷凍しておくから」

「OK」

私の返事を聞くと九官鳥はすぐに飛び立った。

 

窓を閉める手に思わず力が籠もる。
ガラスが少し震えた。
――― いいのよ、気にしないで。
気にしないで? 違う、気にして欲しい。ずっと私の事を考えていて欲しい。

すぐに馬鹿気た考えだと後悔する。
私は最早そんな事を言い出だして相手を困らせるような小娘ではない。

 

まだ洗っていなかったねぎを冷蔵庫に戻して、鴨をラップに包んで冷凍室へ放り込んだ。
アスマが居ないんじゃ鴨鍋の意味が無い。
湯豆腐でいいわ。今夜は独りで呑もう。

 

 

 

アスマのお気に入りのジャズを聴きながら、ゆっくりと食事をした。
きつめのお酒をロックで呑み、小鉢の炊き合わせと湯豆腐で体が火照る。

頭がぼんやりしてきた。
虚ろな脳は必死でアスマのことを想い続ける。

 


アスマが忘れていった煙草に火を点けて、ゆっくりと吸い込む。

吐き出す直前に、ほんの少し目を細めていることに気がついて笑みが洩れた。
アスマが煙草を吸うときの癖がいつの間にか移っている。


細く紫煙が立ち上る煙草の火を見つめながら、アスマの指を恋しく思う。

あの指。
長くて太くて、ごつごつした無骨そうな指。

だけどそれは見た目だけで、実に繊細な動きをすることを私は知っている。
あの指は、そうされて私が悦ぶことを知っている。

 


もう一度深く吸い込む。
鼻が、アスマの匂いを懐かしむ。

煙草とグルーミング剤が混ざった匂い。


アスマは毎朝、念入りに髭と髪の手入れをする。

初めて見た時は吃驚したけど、あの完璧な髭はそうしなければ維持できないらしい。
知らない人は、無愛想で無頓着でワイルドな大男だと思うだろう。

小さな鋏で切り揃えられた細かな髭が洗面台を汚す。
私が不平を言う前に、アスマは洗面台を元通り清潔な状態に戻す。

口数が多い方ではないけれど、細かな心配りが出来る人なのだ。

朝、鏡越しで、手入れに没頭するアスマを見るたびに、見た目とのギャップが可笑しくて笑いそうになる。

 

 

ふたりの初めての夜を思い出す。

「髭って案外柔らかいのね」
「でなきゃ不味いだろう。お前の肌に疵が付いちまう」

綺麗な鳶色の瞳を悪戯っぽく輝かせると、うつ伏せる私の背骨を顎鬚で辿った。
すぐに、少しカールのかかった胸毛が追いかけてくる。
そうされるだけで、私はアスマの色に染まった。
「…もっと」
頬をシーツに擦り付け、腰を高く掲げて迎えいれるアスマは、嘗て経験した事が無いほど逞しかった。
的確に私を追い詰めて瞬く間に虜にした。
アスマは女のことを知り尽くした男の中の男だった。

常に夢中にさせてくれて、気が付くと私はいつも幸福の絶頂にいる。


「ケイ、ケイ」

摩擦を楽しみながら、アスマは私の名前を呼んだ。
アスマは行為の最中に何度も名前を呼ぶ。

耳が、そのときのアスマの声を欲しがる。

次第に切なさが増すその呼び方に、私が堪らなくなるのを知ってるのだろうか?
最後には私の方から激しく求める事になるのを見越しているのだろうか?
壊れてもいいと望むほどの慾情を?
その瞬間、吐息だけで耳元で名前を呼ばれる女の激情を?

 

 


アスマの不在を私は悲しむ。

逢えないときほど想いが募り、全身全霊でアスマを求める。
悲しいけれど、不安はない。

逢えない日には、出会ってから今日までの出来事を反芻してアスマを夢見る。


それは、すれ違いが多い二人の関係から私自身を救う方法。

 

逢えたときの無常の悦び。

なにものにも変えがたい瞬間で、私の五感はすべてアスマに注がれる。

声のトーン 何を話して何に対して笑ったか どんな風に私に触れたか 見つめる瞳の色 喉仏の動き
髭の感触 腕の強さ 箸捌きの美しさ 広い背中 小さな黒子 大きな手 耳の産毛 唇の皺までも
 
何もかもを記憶する。 逢えない日のために。

 

 

 

アスマが突然花を手にして現れたのは、昨年のクリスマスイヴだった。

オフィスを出るとすぐに、よく通る素敵な低音で呼び止められた。

「失礼を承知で参りました」

髭面の大柄な男が私に花を差し出したので、同僚達は気を利かして足早に去った。
その場ではっきりとお断りしてもアスマは怯まなかった。
諦めず、何度も果敢にアタックを繰り返してきた。

「邪魔する気はねえ。オレを解ってくれるまで待つ覚悟があるだけだ」

控えめで熱烈な告白を受け続けた私が、次第にアスマに魅かれたのは当然のことだった。

 

顔は知っていた。
里が誇る敏腕忍者で、前火影の息子である彼はある意味有名人だ。

「ひとめ惚れなんて経験無かったし信じてなかった」
と、後にアスマは言った。
「自分が一般人と付き合うとは思ってもみなかった」
とも言った。


以前は幾人ものくノ一と浮名を流していたのだと、噂好きにお節介を焼かれたこともある。
玄人相手にもスゴかったらしいよ…と。


問いただす気も起こらなかった。
アスマは忍だ。
根本的に一般人とは違う。

 


出合った当時、私には恋人と呼べる人が居た。
情熱とは程遠い、平凡な男だった。
それまでにも何人かと親密な交際はあった。
だけど、こんな愛され方をしたことはなかった。

アスマは誰にも似ていない。


アスマほど私を愛した男はいない。
私もこれほど誰かを愛した事はない。

 

 

 


部屋の花瓶には花が絶えたことが無い。

枯れる前に、アスマが必ず元教え子の店で調達して、恭しく捧げてくれるからだ。
『めんどくせえ』が口癖の男がすることとは思えない。

私がいつも悪いわという風な意味のことを言った時、アスマは当然だと答えた。

「大切な女性には花を贈るもんだろう」

胸がいっぱいになって何も言えなくなった私の手を取り、接吻する。

こんなダンディズム、どこで身につけたのだろう?

 

 

 


「親父は側室を持たなかった」

原っぱで昼寝でもしようやと連れて行かれた丘の上。
春の心地よい日差しの中で、アスマはぽつんとそう呟いた。

「お袋が亡くなっても、後添えを娶らなかった。何故かわかるだろ?」
「お母様をとても愛してらしたのね」
「ああ」

アスマは照れたような笑みを浮べてごろんと横になって空を仰ぎ見た。
晴れ渡った空を雲雀が2羽、戯れながら賑やかに囀っていた。

アスマは口笛を吹いた。

耳に馴染みのある曲で、親世代に流行した恋歌だった。
以前から機嫌の良いときなど、アスマの唇は同じ曲を奏でる。

「この曲、知ってるか?」
私は頷いた。
「古い曲でしょ?往年のハンサムな歌手の」
「君といつまでも。お袋が好きだった曲だ。親父の十八番。途中の台詞がクサいんだぜ」
そう言ってまた笑って、一呼吸置いてから付け加えた。

「だがな、オレもそうありたい」


若い頃は火影である親に反発して、里を出たこともあると聞いたことがある。
そんな時代もあったからこそ今のアスマがあることに思い入った。

前火影も奥方に花を贈っていたのだろうか?

 


アスマの不在に、アスマのことばかり考える。
以前と比べてパワーバランスが崩れているように思う。
主導権は私が握っていたはずなのに。

それでも構わないと思える。
待たされることが多いから、そうなることは必然だろう。

 

 

 

アスマの真似をして、口笛を吹く。
我ながらへたくそで笑えた。

「二人でいるときが一番幸せ この心は変わらない だから死ぬまで離さない」

あの春の丘の上、アスマは歯が浮くような台詞を大袈裟に演じてみせるので、二人で大笑いしたことを思い出す。
 
私はうっとりと目を閉じ、アスマに愛される夢を見る。

 

 

 

 

 

懐かしかったアスマの匂いがする。
恋しかった指が髪を撫でる。
欲しかった声が私の名前を呼ぶ。

「ケイ…」と。

「ケイ、一日中オレを想ってたか?オレがお前を想うように」

少し掠れた低音が耳の傍で響く。

 


至近距離にあるアスマの顔に驚いた。

「今夜は帰れないって…」
「ああ。でもどうしようもなく逢いたくてよう…」

大きな熊のように体を揺さぶって笑う。

「顔だけ見ようと思ってな。起こす気は無かったんだが、こんなところで転寝してちゃ風邪ひいちまうぜ」

気が付くと肩にアスマの外套がかけられていた。

「…お仲間はいいの?宴会中じゃないの?戻らなくてもいいの?」
「ああ。カカシはいつものチャクラ切れで帰還したから病院へ搬送した。宴会は無かったから呑んでねえよ」

私は両手を伸ばしてアスマを引き寄せる。
頬が冷たい。外はかなり寒いのだろう。
髭にこめかみを押し当てた。

「逢えて嬉しい。傍にいて」
「いいのか?」
「ええ、そうして」


全身が悦びに打ち震える。
不在などなかったように、魂さえも混ざり合う。

 

 

 

 

翌朝、任務に向かうアスマを見送る為に玄関先でキスをする。

「アスマ、今日の予定は?」
「お前を想ってる」
「…今日のお休み、私は何をしようかな?」
「ケイはオレを想ってろ。オレがお前を想うみたいに」

にやりと笑うと、アスマは煙草に火を点けた。
深く吸い込んで、吐き出す瞬間に少し目を細めて私を優しくみつめる。

 

それは、相思相愛というものはこういうものなのだと思い知った瞬間。

 


「お前を想ってる」


それだけで、女心は報われる。


私がアスマを想うように私を想ってくれるというだけで報われた。

 

 

 

 

 

 

 

2008年11月吉日
 
ケイ様へ
日頃の感謝と愛を込めて・・・ねね


いつか話していた『育ちの良いアスマ』を目指しましたv
またもや素敵上忍に夢を見過ぎています(笑)

 

 

如月ケイ様の素敵サイトはこちら
うふふvな大人向け完全版も献上させていただいています

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裏は請求制ですので大人の貴女だけメルフォよりどうぞ…
マナーを守って訪問をお願いします

 

 

 

 

 

インスパイアされた大昔の曲♪

 

 

 


コメント(2) 
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コメント 2

ねね



ケイさん こんにちは♪
ご来訪とコメントをありがとうございます!

2万打お祝いと拙ブログをご贔屓に感謝致したく書かせて頂きました初アスマ夢v
お気に召されましたようでとても嬉しいです♪
これでもかというくらい上忍ドリームを詰め込んでいます(汗)
自分で書いといてナンですが私も惚れましたvこんな漢が現実にいたらスゴイな♪
ああ、どんだけ上忍に夢見たら気が済むのでしょう?(爆笑)

毛…落ちてるよね;そこかしこに;;明らかに旦那の;;特にお風呂マットとか;;;;
私事ですが実弟二人ともちょびっとだけ胸毛が生えています(真ん中生え)
無毛の父が「えっちやなァ…ズルい」とひがんでいました(笑)

オーホッホッホ~♪ベースいいでしょ?只のベースじゃないよ、12弦ベースだからね!
ベーシストのトムさんのファンなのvそしてトムさんも胸毛持ちv何気に胸毛繋がり(笑)
胸毛見たさに毎月Music Life とRock Showを買う高校生でした(笑)

本当にいつもお声かけをありがとうございます!嬉しいです!
今夜からぐっと冷え込むんだそう;;
ケイさんはアスマの懐であったかくな~あれ~~♪




by ねね (2008-12-05 14:13) 

ねね


アスマは正に『悠にして剛』
正反対の面を沢山持ってる素敵漢だと思います。
その矛盾というか意外さが私の萌えポイントだったりしますv
ケイさんちの別館に、大人版を献上しています。
よろしければどうぞ~。
カカシもええけど、アスマもええで~~(笑)

嬉しいお言葉をありがとうございました!!



by ねね (2009-01-24 11:46) 

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