So-net無料ブログ作成
検索選択

ソーダアイス(WJ30号記念SS) [SS]

ああああああっ!!!カミサマ ホトケサマ キシモトサマ アリガトウ・・・・・

舞鶴港で何十年も待ち続けた岸壁の母が、やっと息子に逢えたような心境。
今日は家事ができそうにありません。
でも、参観日の代休の子供の為にお昼ご飯を作らねば・・・・・

ああ。
ああ、もう。

イルカ先生 アンタ オトコマエ率2割ほど上がってるよね?
ラーメン断られて憂う表情とか、ベストと額宛外した姿で話す目元とか・・・・・

不意に現れて、オトコマエビームを撒き散らかして、殺す気ですか?

あんなに溶けたアイスを、ただでさえキレイに割れることが難しいアイスを
いとも簡単に割ってしまうなんて、さすが忍者です。
惚れ直しました。

あのアイス絡みのSSを書きたいのですが、頭が働いてくれません・・・

何度も読返して、何度も胸が熱くなります。

ああ~~~~ 嬉しすぎると ヒトはおかしくなりますね。


お待たせしました。

WJ30号記念妄想駄文です。

 

 

 

      ― ソーダアイス ―

 

梅雨の真最中、束の間の雨の止み間は余計に蒸す。
地面から水蒸気が上がるのが目に見えそう。
降り足りない雨が、極近い西の空で出番を待っている。

 

もう何ヶ月、会ってないだろう。

私が南へ赴けば、イルカさんは北へ。
イルカさんが東なら、私は西へ。
昼と夜、里の外と内。
僅かな逢瀬も許されないほどのすれ違いは残酷だ。


山の中、溜息を吐いて、切り株の上で脚絆を締め直す。

「降り出さないうちに進もう」

隊長の言葉に額宛も締め直す。


額宛の布が吸収しきれないほど汗が吹き出る。
眉が痒い。
ぽりぽり掻きながら跳んでいたら少し遅れてしまった。

「遅せーぞ!なにやってんだ!?」

怒号に呆れを混じらせて隊長が千本を苛立たしげに上下させている。

「…すみません」

もじもじと眉を掻く。

「なんだ?眉毛が痒いのか?」
「はい」

隊長はこの上なく綺麗な顔で笑った。

「いいじゃねえか。それっていいぜ」

くくっと意味深な笑いを残して、隊長は、追いついた私の傍をすり抜ける。


気になるので追いかけて、問い詰める。

「何がいいんですか? ただの汗疹なのに」

特上の速度に合わせて尋ねると、私を横目で見た隊長がまた笑う。

「昔っから言うんだぜ。眉が痒いのは愛しい人に逢える前触れだって」


本当にそうならどれほど嬉しいか・・・・


また少し遅れた私に隊長のゲキが飛ぶ。

叱られてるのに、頬の筋肉が緩むのを感じつつ、スピードを上げた。

今が出立の時。

里に還るのは数週間先だけど。

 

 

 

予定通りに帰還した里は、梅雨が明けていた。

受付にイルカさんは居なかった。
それとなく聞いてみたら、昨夜から任務に出ているという。


忘れてしまいそうで、怖くなる。

照れたような笑顔も温かな手も力強い抱擁も、全てが遠いように思えて、少し悲しくなった。


久しぶりの里で同僚達と食事を楽しんで、カクテルを飲んで過ごす夜。

「イルカ先生ったらアンタのこと、ずっと気にしててさあ…」
と、伝達部署に所属する同僚が面白そうに笑いながら話してくれた。
「なんかさ、どんなに小さなことでもいいからって根掘り葉掘り聞きに来んの。
毎日どころか日に何度もよ!新しい情報が入ってこない日は、子供の頃の話とか聞きたがるの。
愛されてんのねえってみんなで言ってたのよ」

 

家へ帰っても寝付けない。
逢いたくて逢いたくてどうしようもなく逢いたくて。

また、眉が痒くなる。

「不知火特上の嘘吐き…」

八つ当たりのようなことを呟いて、財布だけ持ってドアを開いた。


「オマエの未来はサックサク? まあいいや。 オレの気まぐれでヒリヒリ? まあいいや」
コンビニでスナック菓子とジュース雑誌を籠に入れた。
「アイスも食べたいなあ~」

久しぶりの里で、ジャンクフードばかり買い込んで、夜道をとろとろ歩く。
心が満たされないから、せめて胃袋だけは満たしてやろうなどと、妙な事を思いながら。

アイスは溶けてしまうから、ベンチに座って食べる事にした。
こんな夜更けに年頃の娘が独りで…と情けなさに少しだけ涙を滲まして、アイスを取り出した。

 

そのとき・・・・・

タンと音をたてて、私の前に降り立つ濃紺の物体。

「イルカさん…?」

「よっ!久しぶり」


まるで三日ぶりに会ったような口振りだ。
ニカッと笑う口元の綺麗な歯は数ヶ月前と変わりない。

良かった。
とりあえず、元気そうで、良かった。

「お?アイス?やりーィ!半分貰いー!」

イルカさんは隣に座ると上機嫌でアイスをポキンと折って美味しそうに舐め出した。


でも、でもね…と複雑な乙女心が騒ぎ出す。

ちょっと待って・・・なんか他に無いの?
何ヶ月も逢ってなかったのよ?
逢いたかったとかなんとか、ぎゅっと抱きしめてくれるとか、
もっと感動的な再会シーンがあってもいいんじゃないの?
ていうか、今、イルカさんの興味の対象は私じゃなくて、アイスよね?


何をどういう風に言って抗議しようかとハンサムな横顔を凝視した。

男らしい眉の端が赤い。

「眉、痒いの?」

ん?とアイスを頬張ったイルカさんが私を見た。

「ああ、うん、痒い。一旦帰ったけど、きっと逢えるって気がしてまた出てきたんだ。正解だったな」

不知火特上と同じようなことを言う。

「あれ?オマエの眉毛も赤いじゃん?掻いた?」

私の眉をなぞるイルカさんの薬指。

ドキドキするのと同時に何故か泣きたくなった。


「うん、掻いたよ。痒いから掻いたの。眉が痒いと好きな人に逢えるって不知火特上が言うから。
いつもは痕が残るのが嫌で我慢するけど、思い切り掻いたよ」

ふ、とイルカさんが笑った。


私の眉をなぞるその指はそのまま頬に移り、親指で涙を掬ったあと、汗ばむ項に回された。

そっと引き寄せられる。

鼻疵の上、あんなにも逢いたかった優しい瞳に私が映ってる。


「逢いたかった」

「うん、私も。逢えて嬉しい」

重なる唇は冷たいけど、心の奥は灯が点って温かい。

口の中にソーダ味のアイスの欠片が滑り込んだ。


「元気なイルカさんに逢えて、嬉しい」

もう一度そう言って、今度は私からソーダ味のキスをした。


想いを込めて、深く、深く。

 

 

 

 

ベロが真っ青だぜ(笑)

 

 

 

 


 


コメント(4) 
共通テーマ:アニメ

コメント 4

ねね


緋桜さん こんにちは!!

ご来訪とコメントをありがとうございますvv

ああっ、も、足が地についてない感じです;;
やっとの思いで子供に焼きそば作って食べさせました;;
声は上ずるし瞳孔は開き気味だし色々危うい感じだから、チャーミングぅ~なんてとんでもない!デンジャラスぅ~なヒトです(笑)

でもね、あのソーダ味のアイス、子供の頃は大概が贔屓に割れて兄弟喧嘩の元だったような記憶があるんですが、ウチだけ?(笑)



by ねね (2008-06-23 13:39) 

ねね


金鳳花さん こんにちは
コメントをありがとうございます♪

もう、ほんとにね、吃驚したよ~vv
「よっ!ナルト」の後のナルトの「!」より!!!!!でした。
人生初の二度見(カトちゃんみたいに)をしました。
それくらい我が眼を疑いました(笑) 嬉しかったですよう♪

SS書きかけてるんだけど、wj見てはにやにやして先に進みません;;
金鳳花さんのマダ~ムもまだ読んでないの;;
なにやってんだか、私・・・・orz

ソーダ味のキスか…それはアリだね!
いつもと違うのはひんやりとした口内(以下自粛)
うふふv甘い物食べたあとの金鳳花さんはさぞや甘かろう・・・・
落ち着いたらマダ~ムに逢いに参りまーす♪


by ねね (2008-06-24 09:08) 

ねね


ケイさん こんにちは
コメントをありがとうございます♪

イルカ先生はずっとあの位置なんだとほっとするやらなんやらで…
正にYou raise me up・・胸がいっぱいです。勿論永久保存版!

ジラ様の亡骸はないから、私は信じたい。
100年ほど前に流行った児来也は綱手と共に蘇生して物語は未完のまま。
あの水底が外海に通じていたらなあ…と思っています。
だってマダラだって生きてんだからさ!何でもアリの漫画なんだからさ!
ただ、あのアイスポキンがフラグだとかいう怖いのはナシの方向でお願いしたいですっ!!(←かなり必死)

シカマルが活躍してくれそうですね♪
案外、イチャパラ読んでなくちゃ解らなかったりして(笑)
また、メールします。
いつもありがとうございますvv


by ねね (2008-06-24 09:25) 

ねね



♪ケイさん♪

アハハ、眉が痒い…って元ネタはあったからね。
思わぬwjご登場で、無理矢理はめこんじゃいました(笑)
そう!見られてても関係ないってくらいのバカップルです♪
このあとスナック菓子も取り合いしながら食べるんだぜ、この二人(笑)
コメントをありがとうございました。 嬉しいですvv



♪金鳳花さん♪

コメントをありがとうございますvv
直行はもちろんですよ! 
金鳳花さんからのコメント「ソーダアイス味のキス」を戴きました(笑)
萌えエキスをありがとうございました♪





by ねね (2008-06-25 09:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。