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三日三夜 [捧げ物]

かえで様に捧げました。
ゲンマ夢に限りなく近いイル誕の副産物です。

「彩雲」「初鰹」に戴いたコメント『こんな兄貴みたいな上司とか先輩欲しい…』
に、どうしようもなく萌えて萌えて・・・・
溢れる想いを受け取ってくださったかえで様に深謝申し上げます。

ゲンマの恋人は かえでさん

ヒロインは ひいらぎコエダ です。

ブログなので名前変換できません。悪しからずご了承ください。

大人テイストですので閲覧は自己責任でお願いします。子供は帰りなさい。

 

         ― 三日三夜 ―

 

火影直轄の任務命令を受けた夜、かえでの膝枕の上で、ゲンマは何度目かの溜息を吐く。
耳掃除を終えたかえでは悪戯心にふっと耳に息を吹きかけて、慌てるゲンマに尋ねた。
「なんだか上の空ね?」
「…ああ」
ゲンマは口から千本を外すと身体の向きを変えて、かえでの下腹部に顔を埋める。
「なあ、かえで…」
腰に回した手に力をこめると、くぐもった声でゲンマは言った。
「三日ほど留守すっけど、大丈夫か?」
「何言ってるの?三日くらいの留守なんていつもの事じゃない。もっと長く会えないことだって
ザラにあるのに。 あ、ね? 私に会えないのがそんなに寂しいの?」
「ああ」
ゲンマは顔を上げてかえでを見つめた。
「寂しくて死んじまうかも」
ゲンマの言葉にほんのりと頬を染めるかえでが、愛おしくて仕方がないとゲンマは思った。
「今夜、泊まってけよ」
ぶっきらぼうにそう言うと、かえでの腰を抱きしめる腕に一層の力を加えた。

 


三日三夜 大昔の風習がなんだって今時分?

ゲンマの当然の疑問に五代目火影綱手は素気なく答えた。
「本人が志願するなら仕方あるまい。これがマニュアルだ」
「ですが、ソレって上忍の仕事じゃないんスか?」
「上忍は殆ど里外任務で留守な上、人手不足だ。特別上忍で敵任といえば、お前しかいないだろう」
綱手はちらりとシズネを見遣る。
シズネは薬品とファイルを差出した。
「特別な薬品です」
シズネの言葉にゲンマは露骨に嫌そうな顔をした。


ファイルの文字を追うゲンマの目が止まった。
「ひいらぎ…」
「そう。お前の仲間だった ひいらぎナンテンの従妹だ」
下忍時代のスリーマンセルの仲間だったナンテン。
利発で明るくチームのムードメーカーだったその男は、木の葉崩しの折、大門の上で殉職した。
目元が任務中のナンテンに似ているとゲンマは思った。
鋭く冴え冴えとした眼差しは、生粋の戦忍一族のものだった。

ひいらぎコエダ 20歳
両親共、九尾襲撃時に殉職。
その後、共に育ったナンテンも殉職。
下忍時代の任務後、大門まで迎えに来ていた女の子はコエダだったのかとゲンマは思う。

「これだけの器量良しじゃ、男がほっとかないじゃないんスか?態々、破瓜なんて…」
「スキルアップの為に是非ともということだ。文句言うんじゃないよ。これは火影命令だ」
ゲンマはやりきれなさに目を閉じて首を回した。


三日三夜 ―
男女として文字通り寝食を共にして暮らす。
一人前のくノ一として、色の任務に就けるよう指導する三日間。
 壱 破瓜、懐柔せよ
 弐 虜にせよ
 参 放置せよ
マニュアルにはそう記してあった。

 

引き会わされ、里から遠く離れた森の外れの一軒家へ辿り着く。
コエダは恥ずかしがる素振りも怖気づく様子も見せなかった。
ただ、深々と腰を折り「お願いします」と言った。
戦忍独特の鋭い眼、意志が強そうな唇、それでいて何かを諦めているような表情の無い眉。
コエダには、この年頃の娘が持つ愛嬌というものが全く無かった。
冷淡そうなコエダの印象に、おもしろくねえとゲンマは思った。

シャワーを浴びたゲンマは薬品を口にした。
本人の意思とは関係なく、忽ち勃ち上がる己の雄を苦々しげに見つめた。
すまん、かえで…
目を閉じてそう念じると、コエダが待つベッドへ向かった。

愛を囁く必要はない。情など要らない。その身体に男を教えるだけ。
狭い内部に捻じ込んだあと機械的に打ち込む。
射精感はない。
さすが綱手様だとゲンマは口角を上げた。
マニュアル通り、確実に頂点へ導く。
コエダはゲンマに縋りついた。


「そういう家系なんです。代々戦忍で皆殉職します。両親もナンテン従兄さんもそう。
沢山殺すから呪われてるのかも。」
ゲンマに食事を与えられながら、コエダは言った。
無口な印象だったが、肌を合わせることで心を開いたのかも知れないとゲンマは思った。
そうなら、この任務の第一段階は成功だ。
懐柔して溺れさせて切り捨てて、その後に這い上がってくるかどうか。
肉欲と情に流されるようなら、くノ一としては失格に他ならない。
「三日三夜に志願したのはもっと強いくノ一になりたかったからです。ナンテン従兄さんみたいに
強くなりたい。だからって死ぬのが怖い訳じゃありません」
ゲンマは返事をせずに、スープを掬って冷ましながらコエダに飲ませる。
話を聞きながら髪を撫でて、内股を撫でてやる。
マニュアル通りに。
「同僚の娘達は彼氏がどうとか…なんだかそんなの聞いてると冷めちゃうんです。
どうせ早かれ遅かれ別れが待ってるのにって。みんなも私を冷めた人間だと思ってるみたい。
でも忍に感情なんて不要でしょう?里の為に戦って死んでいくだけなんだから。それに…」
ゲンマは目を伏せた。
「私も早くに殉職するのは決まってるんだから、誰かと恋愛するなんてバカみたいだと思うんです」
きっぱりと言い切るコエダにゲンマは思わず悪態をついた。
そこまで刹那に生きる必要があるのか。
いくら死と向かい合わせの忍だとしても、人を愛おしいと思う気持ちまで封じ込める必要があるのか。
「すまん、なんでもねえ」
コエダを抱き寄せるとまた身体を繋げた。

 

「おはよう」
二日目、カーテンを開けたゲンマが優しく微笑んだ。
なんてハンサムなんだろうとコエダは思う。
こんなひとに抱かれるとはなんて自分はラッキーなんだろうと思う。
昨日、大人の女の身体に生まれ変わったばかりのコエダは自らゲンマを求めた。
「いや、そんなんじゃ、ダメだ」
ゲンマはコエダに男を悦ばせる方法を教える。
ありとあらゆる体位で身体を繋げて、より効果的な技法を教えた。
虜にする方法を 絶頂に導く方法を そして、寝首を掻く方法を。
同時にコエダの弱い処を教え込んだ。
やっていいこととわるいことを丁寧に教えた。
コエダは完全にゲンマの手中にあった。
貪欲なまでにゲンマを欲しがり、ゲンマも薬品を飲んで欲しがるだけ与えた。
「ゲンマさん、好きになっちゃいそう」
自ら恥骨を押し付けながらコエダが言った。
ゲンマは返事をすることなく、懸命に腰を振って更なる高みへ導いた。
二日間はこうして過ぎていった。
ゲンマは何度もコエダを抱いて、この上なく優しく世話をした。
身体を清潔にしてやり食べさせて眠らせた。
まるで大切なお姫様を育てるように、マニュアル通りに調教した。


だが、夕食を終えるとゲンマは態度を一変させた。
氷よりも冷たいその態度に、コエダは狼狽し、すすり泣きを洩らした。
全てはマニュアル通りだった。

 


三日目、コエダは泣き腫らした目をこすって目覚めた。
隣にいる筈のゲンマがいない。
「部屋にばっか籠もってねえで、ほら、体術の修行だ」
千本を銜えたゲンマが快活にそう言った。

森での特訓は容赦がなかった。
ゲンマは本気でクナイを放ち、獰猛な動物を口寄せした。
だが、コエダは元々が生粋の戦忍一族の出だ。
涙を拭うと、格上のゲンマと互角にやりあった。
「よし、ここまで」
大木の上からゲンマが降り立った。
「帰ってシャワーを浴びよう」
修行の成果に気を良くしたゲンマが笑みを洩らすと、途端にコエダは甘えだした。
「いやよ。ゲンマさん、今、ここで抱いて」

コエダは完全にゲンマに堕ちている。
不条理な任務がマニュアル通りにここまで成功している事に、ゲンマは千本を強く噛み締めた。
マニュアルの最終項目がゲンマの頭から抜け落ちた瞬間、
常に冷静なゲンマには珍しく大声を張り上げていた。

「しっかりしろ!コエダ!木の葉のくノ一だろ!?」
ゲンマはコエダの腕を掴むと、大木に押し付けた。
「一人前のくノ一になりたいんだろ? だったら、慾に溺れるな!情に流されるな!」
コエダは唇をわななかせてゲンマを見上げた。
「抱かれたからって簡単に堕ちんなよ!あんなの愛じゃねえだろよ!」
コエダの体が小刻みに震えて涙が頬を伝う。
「コエダ、いいか?もっと…」
ゲンマはコエダの顔にかかった髪をかき上げて両手で顔を挟んで言い聞かせた。
「もっと、生きようとしろ!殉職の事ばっか考えてんじゃねえよ!
もっとちゃんと生きろよ!カラダじゃなくて心で人を好きになれるようになれよ!」
コエダの嗚咽ににゲンマが我に返った。
「感情、出していいんだぜ。任務外じゃ忍でも、感情持ってんのが当たり前なんだから」
コエダは汚れた顔をごしごし拭くと、背中を真っ直ぐにして立った。

 


「不知火特上」
翌朝、コエダはゲンマをそう呼んだ。
「三日間ありがとうございました。ひと皮剥けた気がします」
清清しいほどコエダは明るく笑っていた。
やっとこの年頃の娘らしくなったとゲンマは思った。
「なんだ、ちゃんと笑えるんじゃねえか」
「私、そんなに愛想無かったですか」
「ああ、度胸だけはあったがな」
戦忍としての勘、センスなどどれをとっても実力は相当なものだ。
自分が隊長ならコエダをマンセルに組み込むのは間違いないだろう。
「生きてく為には度胸愛嬌どっちもあったほうがいいに決まってら。ほら、もう帰んぞ」
ゲンマは笑いながらコエダの尻を蹴り上げた。
先を歩くコエダの背中は、自信に満ちた一人前のくノ一のそれだった。
一緒に帰ったら綱手様にどやされんだろなあ、まあいいや
とゲンマは苦く笑った。

 


「お帰りなさい。お疲れさま」
と迎えるかえでを両腕に抱えて、ゲンマは優しく激しく口づける。
「すまねえ、かえで、すまん…」
小さな声で耳元でそう囁いて、ぎゅうぎゅう抱きしめた。
不思議そうに見上げるかえでに有無を言わさず、横抱きにして寝室へ向かった。

 

その年の十月十日 合同慰霊祭
献花するコエダを見つめる鼻疵のある男の瞳孔が開いていたのを、ゲンマは見逃さなかった。
隣に立つこの男は黒い瞳を大きくするどころか、頬まで染めている。
「ふーん、ま、いいんじゃねえの」
そう独りごちると、面白そうに口角を上げるゲンマの千本が揺れた。

 

 

 

2008.5.28
かえで様へ
ねねより愛と感謝を込めて

                       
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コメント(2) 
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コメント 2

ねね



ケイさん こんにちは いらっしゃいませ♪
嬉しいお言葉盛りだくさんのコメントをありがとうございます!!

ゲンマってどうかするとカカシより格好良いかも…っていうほどいイイ男なのに、
「ったく、なんでオレが!めんどくせえ」とか「はあ?アホらしい!」とか
言いながらも他人の世話を焼くイメージがあります。
好物が大衆的な「南瓜の煮物」の所為かも知れません。
もしこれが「キャビア」なんかだったら、こんな妄想ssは生まれて無かったと思います。
ゲンマのはね、ねちょタイプかと…え?だって、その方がセクシーでしょ?(笑)
はーい!木の葉の忍大好き♪特に大人忍♪♪
イルカ先生は解り易いところがイルカ先生たる所以かと思ったりします。

本日もご来訪とコメントをありがとうございました!
また、サイトのほうで…ねvv

by ねね (2008-06-01 15:00) 

ねね


金鳳花さん こんにちは いらっしゃいませ~♪

うほっ、涎ですか…そうなってくだされば、本望だわ(笑)

聞くところによりますと、耳かきがあるのは日本とベトナムと中国の南の方の
一部だけで、それはカサカサ耳垢だから、なんだとか…
世界の殆どの地域ではお風呂上りに綿棒でくるってするだけで済むらしい。
イルカ先生はカサカサだといいな♪
カカシはねちょだよ、むしろねっちょりって感じかと思います。
ん?耳垢タイプの違いが、いつの間にか中忍とそれ以上の違いに
なっちまってる(笑)
あ、でもライドウとキバはカサカサタイプかな?
理由を訊かれても答えられないんですが(笑)

本日もご来訪とコメントをありがとうございました。
「マダ~ム」が楽しみですわ、おほほvv
by ねね (2008-06-03 13:21) 

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