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初鰹 [SS]

08イルカ先生誕生日記念第三弾

本日の妄想:イルカ先生は旬の食材に目がない 但し中忍の手の届く範囲内で(=お値打品:笑)
初物は東向いて笑って食べるのが基本と思ってる
の駄文で 「彩雲」のつづきです。
大人テイストにつき、閲覧は自己責任でお願いします。

友情出演:不知火ゲンマ特別上忍

ゲンマ妄想:ゲンマさんは里内グッドルッキン№1♪ 
        イルカやナルトのように博愛主義ではないと思います
        どっちかというとカカシタイプ 一旦懐に入れた相手は徹底的に保護しそう
             お尻を蹴るのは歪んだ愛情表現です(笑)

 

 

              ― 初鰹 ―


里に帰還すると、すぐに不知火特上は上層部の会議に出席するという。
「あっ、そうだ。おい、あのな…」
報告書を出しに行こうとする私を呼び止めた不知火特上は、距離を縮めると
イルカさんとはまた違う良い声で耳元でこう言った。
「コレ、貰いもんなんだけど行こうと思ってたのに、都合つかなくてよぉ。オメエにやるわ」
見ると、高級料亭のペアお食事優待券。
冷酒二合がついてコース料理が75%オフ?
なんてお得なんでしょう・・・
「いいんですか?こんなの戴いて?」
「よく見ろよ。期限、今日までなんだぜ。上層部の会議がンなに早く終わるわけねえだろ」
不知火特上は千本を上下させて苦々しげに笑った。
私は深々とお辞儀をして礼を言った。
「おう、しっかりやんな」
また、お尻を蹴られた。
でもこれが、最後の蹴りだったと言う事に気付くのは、もっと後のこと。


上手く誘えるかしら?かまずに言えるかしら? とそわそわしながら受付に並ぶ。
とうとう順番が来て、イルカさんが私を見上げてにっこり微笑んだ。
「任務、お疲れさまでした」
「報告書、お願いします。あの、今夜、今夜ね、一楽じゃないんだけど、え、っと、よかったら是非…」
「いいよ。受付が終わるの、待っててくれる?」
しどろもどろの私に、処理の手を止めないでイルカさんがそう言った。
ああ、不知火特上、やっぱカミカミでしたよ、私。

 

「二日遅れだけど、お誕生日おめでとうございます」
乾杯して、小さなプレゼントの包みを渡す。
「いいのか?こんな高そうな店?」
イルカさんは遠慮してるみたいだった。
「いいんです。不知火特上に優待券戴いたから。でなきゃこんなお店、中忍には無理です」
イルカさんと二人で声を出して笑い合った。
個室が其々離れになってる造りのこの高級料亭に来る客なんて、里内の一部の者だ。
常連ばかりの高級店でも、年に何度かは新規顧客を得るためにキャンペーンを打つ。
店の品位と客筋を守る為に、この優待券も上得意にしか渡さないらしい。
不知火特上も火影様から貰ったに違いない。
有り勝ちな、優待券のお客には愛想悪く…なんていう無作法はこの店には無かった。
料理はどれも繊細で、行きつけの居酒屋ではお目にかかれない物ばかりだった。
旬の鰹のたたきはイルカさんを唸らせた。
東を向いて大笑いするイルカさんに少々驚いたが、こうすると寿命が延びるらしい。
最後の料理を持ってきた仲居が品良く笑って言った。
「ルームチャージはサービスさせて戴きますと女将が申しておりました。どうぞごゆるりと…」
「あ、どうも」などと言いながら二人で頭を下げて、仲居が出て行くと顔を見合わせて笑った。
「ここの女将、元くノ一なんだぜ」
「そうなの?」
それは、なにか秘密裏に共謀を企んでいるようで、ちょっとドキドキした。

「開けていいかな?」
というイルカさんにどうぞと促す。
プレゼントは寄木細工のチョーク入れ。
後ろに名前を彫ってもらった。
「ありがとう。綺麗だな」
どういたしましてと私は言う。
「いつも一楽奢ってくださるお礼です。それと…」
頑張れ私!とお臍の辺りに力を入れる。
言おう、今言ってしまおう、今日こそ言わねば。
「イルカさんが好きだから」
私の言葉にイルカさんが固まった。
お酒の所為か身体は火照っているのに、指先がキンと冷え始める。
ああ、ダメみたい。不知火特上の胸借りなきゃ。
「あ…」
イルカさんは小さな声を出したあと、プレゼントを包み直して脇に避けた。
唇を舐めたイルカさんは、何か言おうとして言葉を捜しているようだった。
崩していた足を正座に直すと、鼻疵をポリっと掻いた。
「ゲンマさんだと思ってた。ゲンマさんが隊長の時は大抵メンバーに入れられてるし、
いつも尻蹴飛ばされたりして、仲良さそうだから、オレはてっきり…」
「ち、違いますよ! 不知火特上には昔、修行をつけて貰ったことがあるだけです。
それに恋人だってちゃんと居るし。私が好きなのはイルカさんだけです」
「オレだって、ずっと前から好きだったのに。先に言われちまうなんて…。ダメだな、オレ」
「違う、ダメじゃないです、全然ダメじゃないです。私、堪え性の無い性質で…。
先に言ってしまってごめんなさい。だって、我慢できなかったんです」
私は必死で言い募る。
「…オレだって、我慢、できないよ」
座椅子と卓をずらして、イルカさんが四つん這いでこちらへ近づく。
私はずっと正座のままなので、情けない事に足が痺れて動けない。
イルカさんの温かい手が、私に届く。
「ずっと一緒にメシ食うだけで、我慢してたんだ。でも、もう…」
触れるだけのキスはやがて本能に任せるまま激しくなっていった。
体重をかけられて、座椅子ごとひっくり返りそうになるのをイルカさんが抱き寄せて制止した。
そのまま横に押し倒されて、頭の中と足がじんじん痺れる。
「こ、困ります、イルカさん」
キスの合間になんとかそう伝えた。
だって、いきなりこんな事になるなんて。
任務帰りで、シャワーは浴びてても、勝負下着じゃないし、第一心の準備が…。
「ああ、だけど、オレだって、もう、ずっと、ずうっと、困ってる」
余裕の無い声と表情で私を見つめる。
素早く印を結んで結界を張ると、首筋に激しく噛み付かれた。

仲居の言葉が蘇る。
―― どうぞ、ごゆるりと・・・・・

イルカさんと私は、高級料亭の品位を落とす共謀者になる。

 

 

 

蔵へつづきます

 

 



 

 



 

 

 


コメント(3) 
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コメント 3

ねね



♪ケイさん
またのお越しを嬉しく存じます。
ウチのイルカ先生にお祝いの言葉をありがとうございます。
『永遠の青年 うみのイルカ主演』
うわ~、大昔の若大将映画みたいで萌えるぞ!

うふん、イルカ萌えポイントがどうやら一緒のようですねvv
そう、リミッター外れたときの漢イルカが好きで好きで堪りまへん(笑)
きゃあ、すぐに行って下さったの?
お待たせしてしまってごめんなさい。
さっき、蔵に続きの「初鰹partⅡ」upしました。
ゲンマとヒロインの関係は蔵でチラ見せしてます。
本日も雄叫びをありがとうございました。
とっても嬉しいです♪ またサイトの方へお邪魔しますねvv


by ねね (2008-05-26 12:34) 

ねね


♪かえでさん
今日も来てくださって、ありがとうvv
そしてイルカに誕生日のお祝いのお言葉、ありがとうございます。
しかも日付が変わるとすぐに…なんて嬉しすぎる。
ケイさんといいかえでさんといい、私は善き萌友を持ったものだと
感謝感激しております。
あ、勝手に萌友にしてゴメン;;
や、でも、マジでホントにありがとうございます!

こんなゲンマでいいですか?
調子に乗って妄想留まる所知らず…です。
また、濃~いメールを送りつけますのでどうぞお許しくださいね。
ではまたサイトへお邪魔しま~すvv



by ねね (2008-05-26 12:43) 

ねね



金鳳花さん こんにちは
ようこそいらっしゃいませ~♪

ウチのイルカにお祝いのお言葉をありがとうございます!
きっと恐縮してる事でしょう(笑)

蔵へ…まあそうですの、うふっ 嬉しいわvv
実は私も鮮魚売場へ行くと、顔がにやけます。
生姜と葱たっぷりのポン酢で頂く鰹のたたきは美味しいよ♪
今夜の晩御飯にいかがですか~?(笑)

金鳳花さんちの七夕夢を楽しみに待ってます~vv
本日はコメントをありがとうございました(お辞儀)


by ねね (2008-05-30 11:33) 

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