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パンチ [SS]

本日の妄想:イルカ先生だって昔は普通の男子でした。
の妄想駄文
ヒロイン無し 少々大人向けにつき注意!

あ、今も普通の漢でした(笑)

元ネタはコチラ

   ↓

永久保存版写真集 平凡パンチ 甦れ、アイドルの時代

永久保存版写真集 平凡パンチ 甦れ、アイドルの時代

  • 作者: マガジンハウス
  • 出版社/メーカー: マガジンハウス
  • 発売日: 2008/04/24
  • メディア: 大型本

 

アホでごめーん!

 


        ― パンチ ―

その本の宣伝ポスターを目にしたイルカは、本屋の前で思わず立ち止まった。
まさか、ああ、また見れる日が訪れるとは…
自然とにやける顔に気付き、ぐっと腹に力を込めて奥歯を噛み締める。
そうか、来週発売か と 肝に銘じた。

その本は廃刊になって、数年経っていた。
イルカ自身も、廃刊になる何年も前からは店頭でも手にしなくなっていた。
その手の本は、もう必要なくなっていたからだった。

とはいえ、イルカがまだ十代の頃、その本にはお世話になったものだ。
その頃のイルカは下忍時代か中忍になって間もない頃で、
独り暮らしの身では、毎週買う金などなかった。
人気がまばらな時間帯の本屋で、平積みされているその本をドキドキしながら立ち読むか、
親と同居している友人の家へ遊びに行ったときなど、
ベッドの下から友人が自慢気に出して来るのを、見せてもらうしかなかった。
健気な少年イルカは、その画像を目に焼き付けたものだった。
 

 

次の週の発売日。
アカデミーからの帰り道、イルカはいそいそと本屋へ立ち寄った。
その本に手を伸ばすと、横からもう一本手が伸びてきた。
「イ? イルカ?」
「わっ、イズモじゃないか」
二人は同じ本を持つ互いの手元を凝視した。
気不味いような、同志に出会ったような何とも言い難い妙な空気に包まれる。
「イズモ、お前2冊も?」
「違っ、コテツに頼まれたんだよ!」
「何、必死で言い訳してんだよ。アレだろ?1冊は保存用とかいうんだろ?」
「バカ言え。イルカこそイイ歳して、恥ずかしそうに買うんじゃねえよ」
支払いを済ませた二人は、笑いながら店を出た。

イズモは、店を出るなり袋から本を取り出して頁を捲りだした。
「お、おい!家まで我慢できねえのかよ」
イルカは周りの目を気にしてイズモを小突くが、イズモはいいじゃないかと頁を捲った。
イルカはその様子をチラチラと覗き見る。
今となっては、流行遅れなデザイン水着でポーズを取る美女達が写っている。
引退した歌手 亡くなった女優 今尚活躍している銀幕のスター等等
「……ダッセーよなぁ」
イズモが自嘲するように笑った。
「…だよなあ?」
イルカもイズモが開く頁を覗き込みながら、同じように笑った。
「なんでこんなんで勃ったんだかなぁ?」
イズモが情けなさそうな声で言った。
「っそ、そりゃ若かったからだろ?」
「でもまあ、いい時代だったよなぁ?」
「…ああ」
木の葉茶通りの三叉路で、イルカとイズモは「またな」と拳をぶつけ合って別れた。

ああ、ほろ苦い青春はもう遠くなったなあと イルカは空を見上げた。

 

 

 

 

 

 


コメント(2) 
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コメント 2

ねね


ケイさ~ん いらっしゃーい!
コメントをありがとうございます。
ニヤリとして戴けましたか?嬉しいわ♪
そう、みんな嘗ては少年・少女だったのよ!
泣いて笑って友情を育んだ日々が、かけがえの無いものだという事に気付くのは、随分大人になってからじゃないでしょうか?
ビバヒルのguysやラッパー達が、手をグーにしてこつんとぶつけ合って挨拶する仕草が好き♪ なんか萌える(笑)
本文に元ネタ追記しました。
だから、題名がパンチなの。手のグーとかけてます(笑)
お粗末っ! 
ではまたねvv
by ねね (2008-04-30 13:35) 

ねね


あっきいさん こんにちは いらっしゃいませ♪

んまあ!都会って恐ろしい所なのね!
ついて行かなくて本当によかったです。
同じ手口で引っかかった娘がいるのかな?
ってか、そのオヤジ犯罪者やん。詐欺やん。
ご用心ご用心!

コメントをありがとうございました♪
また遊びにいらしてくださいねvv
by ねね (2008-06-01 15:15) 

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