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コチョ、コチョ [素敵な頂き物]

いつもお邪魔させて貰っている素敵サイトマスターかえで様から素敵なイルカ夢を頂きました[ぴかぴか(新しい)]
大好きマスター様の初イルカですよ、イルカのお初!(←著しく語弊有り)


かえで様、ありがとうございました。
嬉しくて嬉しくて、もう、とろっとろに溶けてしまいましたよん[揺れるハート]

ヒロインさんのお名前は『ねね』でアップしちゃってます、お許しを(笑)      

 

 

  

 

 

ソファーの肘掛に頭を乗せて、ゴロリと寝転ぶイルカにねねは近寄った。
彼の広げている本は教育指南書。
貴方にマニュアルなんて必要ないのにねと、心の中でねねはポツリと呟く。
忍であり、教育者の彼の頭の中は、今も子供達の事でいっぱいなのだろうか。
普段着を身に付た無防備なイルカの上に、ねねはダイブした。

 

  コチョ、コチョ  イルカ version  


 「ぐほっっ!!」

イルカはその衝撃を声で表現する。
これでもねねはくの一だ。
負担を掛けないように跨るのなんて容易い事。
そして彼も勿論忍。
これ位どうって事ない筈なのだ。
だからこの声はワザと。
Tシャツの上からでも、その引き締まった彫刻のような身体が見てとれる。
ねねはイルカの脇腹に手を這わせると、動作と同じ言葉を口にした。
「コチョ、コチョ、コチョ!!」
「オイ、こらっ!」
そう怒られる様に言われても怖くない、優しい呼びかけ。
でもイルカは次の行動には移らなく、体勢はそのまま本を広げている。
ねねはもう一度、イルカの脇腹を擽った。
「コチョ、コチョ、コチョ!!」
大声で笑うイルカが、本を閉じて床に置く。
だけど止まない、ねねの連続攻撃。
イルカの明るく笑う笑顔が、何故か静かな微笑みに変わった。
「ごめん、ごめん。甘えたかったんだよな」
そう言うとイルカの腕がスッと伸びて、ねねの身体を倒しふんわりと包み込んだ。

「ち、ちがうってば」
「そうか? オレにはそう見えるけどなぁ」
実際はイルカの言う通りだ。
今日のイルカは休日。
ねねは任務終了後自宅に戻らず、イルカの家を訪れた。
汗や泥を落としたくて、すぐさまシャワーを借りた。
自分は今お風呂場から出て来た所。
イルカは本を読み、自分を待っていてくれていた。
ふと見ると、彼は本に夢中に見えて、切っ掛けが掴めなかった訳で。
可愛く、ごろにゃんって甘えられればいいのだけれど、そういう性格でもなければ、
多少任務の余韻も残り神経が尖がっていた。
ほらっと声をかけ、ねねの頬を自分の胸に押し当てるイルカ。

きっと彼女の耳には、彼の鼓動が響いている事だろう。
「好きな女の一人や二人支えられるぞ。遠慮しないで、ど~んと来い!」
「…………」
「どうかしたか?ねね」
そうか、そうか、分ってくれたか、と。
きっと愛しのねねは感極まっているのだと、イルカが自負し始めた頃、
その愛しの彼女の首がムクっと彼に向いた。
「ねぇ、二人もいるの?好きな女」
「あ?…うわぁッ!!そのなんだ、例えだ、例え!!」
「へぇーーーそうかーーーそうなんだーーー知らなかったなぁーーーー」
何とも愛しのねねちゃんは、全てのセリフが棒読みだ。
イルカは鼻の傷を人差し指で引っ掻きながら、落した視線をねねに伸ばした。
「オレが愛する女は、今もこれからも、ねね一人だぞ」
真剣に真っ直ぐ伸びる彼の視線は、春の太陽よりも眩しい。
切ない位に眩しくて、切ない位に嬉しくて。
ここで素直に甘えればいいのだ。

抱きしめてもいい。
口付けてもいい。
自分も同じだと囁くのでもいい。
頭と心は脳裏でその情景を描き見るけれど、何故か邪魔をするもう一人の自分。
素直な自分を隠してしまう、もう一人がさっきから消えてくれない。
クスっと飛び出したねねの笑い声は、容易にイルカの耳に届いた。
「オマエなーー笑わなくてもいいだろ~」

そう言う彼も笑ってる。
ほんの少しだけ呆れたような、そして照れたようなそんな笑い顔。
でも、丸まった指先が伸びて、ねねの額にデコピンを一つ。
「痛ーーい!」
本当は全然痛くないけれど、これももう一人が言わせるのだからしょうがない。
さてと、仕切り直すようにイルカは言って、何時の間にかねねを抱え上げていた。
「え、なに?」
「もっと素直なねねに会いたくなったから」
辿り着いた場所は寝室。
降ろされたのは彼のベットの上。
「えーー昼間っから?」
我ながら素直にならない自分に嫌悪し始めて来た。
少し離れていた分、朝でも、昼でも、夜でもかまわないのだ。
ここでイルカが、“じゃあ今はやめとくか”とでも言えば絶対に落胆する。
そんなねねの気持ちが十二分に分かるイルカは、彼女の唇にキスをした。
いやよ、いやよも、好きの内
この暗黙の了解が彼とはピッタリなのだ。
「昼間でもかまわないだろ。全部脱いじまえって。溶かしてやるよ」

着てる物を剥がされる度に
甘く溶けていく程に

もう一人の自分が顔を出して来る。


どちらもが本当の彼女なのだ。

鳥達の囀りを風が何処からか運んでくる。
春の温かい日差しが差し込む中、ねねは愛された者だけが昇る階段の頂点へ辿り着き、
イルカの腕の中へ帰って行った。

「イルカ……大好き」
夢現な彼女は、この言葉を残して。
穏やかな日だまりとイルカに包まれながら、もう一つの夢へと飛び立って行った。
「オレも大好きだよ、ねね。おやすみ」

イルカの囁きを子守唄にして───

     


 
END
 

                                              かえで様に心から感謝申し上げます[揺れるハート]                        

                                                            
 


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