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背中(ナル誕記念ss) [SS]

本日の妄想:イルカ先生は共同浴場や温泉で知り合いに会うと、必ず背中を流す。
ごしごしと絶妙な力加減で、世間話をしながら洗います。
の妄想駄文。 
ナルト19歳という設定で捏造・妄想三昧です。ちょっと大人風味の為閲覧注意!

 

 

         ―背中―


やっと手に入れた中忍ベストを丁寧にハンガーにかけるナルトの背中を
イルカは感慨深げに眺めた。

「何見てるんだってばよ? 先生、早く入ろうぜ! きっと一番風呂だ」
腰に手ぬぐいを巻きながらナルトは早口でそう言った。
「あ、ああ」
大きくなりやがって と思いながら、イルカも慌てて腰に手ぬぐいを巻いた。

ナルトの予想通り、風呂には誰も居なかった。
「やったー!」
ナルトはかかり湯もせずいきなり飛び込み、イルカの叱責を受ける。
こんなところは変わっちゃいねえな とイルカはひとりで笑みを洩らした。

並んで露天風呂で温まったところで、イルカが切り出した。
「ナルト、誕生日おめでとう!」
「え?先生、覚えてくれてたのか?」
「当たり前だろ?」
「へへっ」
ナルトは照れたように笑うと、人差し指で鼻の下を擦った。
「さ、久しぶりに背中流してやろう」
イルカはそう言うと、ざぶんと湯から上がった。

「気持ちいいってばよ~」
ナルトが機嫌の良い猫のような声で嬉しそうに言った。
以前よりずっと広くなった背中を洗いながら、イルカは思う。
でかくなった もう一人前だな
背丈は自分と変わらない 成長期のナルトはこれからまだ背が伸びるだろう
やせっぽちだった子供の頃のナルトが自分の腰に纏わり付いたり
背中に飛び乗ったりしていたことが懐かしく思われる
此処までの19年間、辛いことがいっぱいあったなあ
でも、お前は強くなって、仲間もいっぱい出来たよなあ
色々あったが、お前の人生は始まったばかり、やっとスタートラインに立ったところだ
真っ直ぐ前を向いてゆけ
オレはお前をずっと応援してるぞ
鼻の奥がつんとしたのを誤魔化すように、大量の湯をナルトの背中に流しかけた。

「今度は俺が洗ってやるってばよ」
ナルトの言葉に嬉しそうにイルカは背中を向けた。
ゴシゴシと一所懸命力を込めて洗うので、皮膚が赤くなってしまうくらいだった。
イルカの背中の中央の疵を、ナルトはじっと見つめる。
あの時、もし先生が身を呈してくれなければ……
その古疵に そっと指先で触れた瞬間、びくっとイルカの筋肉が緊張した。
イルカの心拍数が上がる。
熱の籠もった行為のあと、可愛いひとがそうする事が多いから、思い出してしまう。

口数が減ったイルカに、ナルトが声のトーンを上げてからかうように尋ねた。
「お客さん、初めてですか?」
「っ!おっ、お、お、お、お前! いつの間に、そんな処へ行ったんだ!?」
「へ? 俺、もう19だよ、先生」

まるで棒を飲み込んだように驚き狼狽するアカデミー教師の顔の赤味は
風呂上がりに牛乳を2本飲んでも治まらなかった。

 

 

 

                               漢の人生は背中に出ると思います








 




 


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