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cool down [SS]

 本日の妄想:イルカ先生はクールダウン上手。筋肉痛知らずです。
いや~、マジで気候もクールダウンして欲しいです。  
の妄想駄文。 
【註】夜這いイルカにつき大人表現有り閲覧は自己責任で! 子供は回れ右しなさい

 

 

          ーcool downー

 

今年の秋はことのほか暑い。
こんなに残暑が長引くなんて初めてだという。
特に三時を廻ってからの西陽の強さといったら、遠い南国のようだ。

眩しすぎる窓の外に眼を凝らしても、屋根の上を跳ぶ影は見えない。
イルカ先生の増援部隊と本隊の帰還が遅れている。
大きく溜息を付いて俯くと、汗が顎から滴り落ちた。

終わりの会が終わろうとしている。
騒ぎ始めた子供達に向き直って明日の課題を言い渡すと、予想通りのブーイングが起こった。
「先生、厳しいぞ、コレ」
木の葉丸が円らな瞳で凄みを効かそうと私を睨みつける。
「イルカ先生がお留守の分、態と厳しくしてるのよ」
私はにっこり笑ったあと、ドスを効かせた声で、木の葉丸に鼻を突き合わせた。
木の葉丸は途端に目を泳がせる。
「そ、そういえば、イルカ先生いつ帰って来るんだ、コレ?」
「任務だもの、予定が狂うこともあるの。心配しなくてもイルカ先生はお強いから
じきに戻ってらっしゃるわ」
何気ない質問に、自分に言い聞かせてるようだと思いながらそう答えた。

 

子供が帰ってガランとした教室で、イルカ先生に引継ぎの日誌を書いていると
どうしようもなく不安になる。
職員室で書いてもいいんだけど、口さがない同僚の余計な言葉に心を乱されたくない。
勿論、私の気持ちなどイルカ先生本人はじめ、誰も知りはしない。

予定なら、この日誌も四日前にはイルカ先生にお渡ししている筈だった。
あの子縄抜けが上手になりましたよ とか日誌には書かかなかった詳細を伝えると
その度にイルカ先生は嬉しそうに笑ってくれていたことを思い出す。
あの笑顔が見たい、すぐにでも。
目の端で、遠くの空を跳ぶ忍者達の影が見えたのは、そう思った時だった。
頭数を数えて、不足の無い事を確認できると、思わず笑みが洩れた。
細く長く安堵の深呼吸をして、凝り固まった魂ごと全身をストレッチ。

 

明日になったらあの笑顔に会えるわ と、まるで遠足の前日の子供のような気分で
ベッドに身体を投げ出した。
だけど、興奮して眠れないというのではなく、逆に安心して身体の力が抜けていく感じがする。
程なく瞼は重くなり、深い眠りの淵へと堕ちて行った筈なのに。

 

これは夢?

イルカ先生が忍服のまま足元に佇んでいる。
私は起き上がって枕元の明かりを点けた。
どうかしたんですかと尋ねると、イルカ先生はとても辛そうに眉を顰めた。
「すまない。勝手に入り込んで」
とイルカ先生は謝った。
「鎮まらねえんだ。花街へ行っても、どうしても」
切羽詰った声でそう言った。
熱い吐息が私の前髪を揺らす。
過酷な任務だったことがよくわかる。
そしてそれがどういう事態を引き起こすかも。
「…頼んで、いいか?」
忍の世界ではよくあることだ。
私はおずおずと頷いた。


乱暴にされるのを覚悟していたけど、イルカ先生は優しかった。
私に準備が整うまで、辛抱強かった。
抱きしめて、抱きしめて、手を握り合って繋がった。
「ごめんな すまない 悪い ごめんよ すまん ごめん」
行為の最中、呪文のように謝罪の言葉を繰り返す。
謝らないで欲しいと思った。
処理なのに、こんなに優しく抱くなんて。
いたるところにキスを受けながら、形を変えて何度も貫かれる。
甘い声が止まらない。
律動の度にイルカ先生の髪や顎から汗が滴り落ちる。
肩に担がれた自分の脚が揺れているのを見たのを最後に意識を手放した。
朝日に目覚めた時、イルカ先生はもう居なかった。


翌日のお昼休み、談笑しているとイルカ先生が神妙な面持ちで鼻疵を掻きながらやって来た。
律儀な人だから、「昨夜の事は忘れてくれ」と、もう一度謝るのだろうと思った。
私は同僚に「引継ぎにミスがあったのかも」と尤もらしい理由を言って後を付いて行く。
「昨夜はすまなかった」
「いえ」
意識して冷静且つ簡潔に答えた。
あんな事、なんでもなかったんだと装う。
それは、傷つかない為の自己防衛の手段。
「落ち着いて考えたんだ。なんでキミのところへ行っちまったのかって。
あ、いや、なにもかも順番が間違ってるのは承知の上なんだが」
何を言い出すのかと、俯いていた私は怪訝な顔でイルカ先生を見た。
見た瞬間、真っ赤になった成人男性ってこんなに可愛いものなのかと思った。
「ずっと、す、好きだったからっ、一番好きだから、行っちまったんだと…」
「…え?」
「ずっと前から好きだったんだ。真剣に、付き合って欲しい」
真摯な態度に背筋が伸びる。
私は昨夜と同様、おずおずと頷いた。


あれから数週間・・・・・
順序がまったく逆になってしまったけど、初々しいお散歩デートから始まり
休日の映画遊園地、夜更けの繁華街、とひとつづつ普通のカップルのように
デートを重ねながら、お互いの気持ちを確認し合った。
イルカ先生は謝らない代わりに、私のどこをどれほど好きか囁きながら優しく抱いてくれる。
時にはクールダウンが必要なほど激しいこともあるのが、また嬉しいのだ。

 

 

 

 

 


 


コメント(1) 
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コメント 1

ねね

ケイさん いらっしゃ~い♪
コメントありがとうございます。
レスが遅れてすみません(汗)
誕生祭に向けてイルカサイドoverheat書いてます(ムフ腐っ)
イルカ先生、理性と本能の狭間で悩みまくってます。
悩んだ末の夜這い&告白です。
煩悩イルカにご期待ください(笑)
ごめんよバカっ でもバカでいいんだいっ



by ねね (2008-03-13 23:18) 

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