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茸 [SS]

本日の妄想:イルカ先生はどちらかというとキノコが好き。
バターで炒めたりして晩酌のアテにささっと作れるところがお気に入り。
自分で森で採ってきますが、お風呂場で栽培したりはしません。
の 駄文。 
いや、全然関係ないものに仕上がってしまいました。
木の葉隠れの里はなんでもアリだということでご勘弁を(笑)
くれぐれも毒キノコにはご注意を!!

 

 

        ―茸―

 

山賊成敗の任務帰り、西の森を抜けているとき、厭な感じがしたにはした。
大門が見えてからは、木々の間を跳ぶことも早駆することもないのがありがたい。
浮遊感を感じたまま報告書を書くが、上手く纏められない。
「ん?どうした?」
上官が顔を覗き込む。
「…いえ」
必死で集中して、時間をかけてやっとの思いで書き上げる。
受付には愛しい人。
西陽が当たる部屋に舞う埃が美しく見える。


「はい、結構です。任務、お疲れ様でした」
いつも通りの笑顔で労いの言葉をかけてくれる。
一瞬だけ、じっと瞳をみつめてくれる。
上官が言う。
「火影様には俺から報告しておく。お前らはもう帰れ。疲れてるだろ?」
私、疲れてるんだろうか?
マンセルを組んだ仲間と共に一礼して部屋を後にした。
早く帰りたい。
こんな事を思うのは初めてだった。
ただの疲れだろうか?


少しでも早く帰り着きたくて屋根の上を跳ぶ。
だけど、ああ…
信じられない。
着地の時に足が萎えて転んでしまうとは。
秋とはいえ強い日差しで焼けたトタン屋根は熱い。
陽炎が見える。
ゆらゆらゆらゆら。
火影岩も町並みもすべてが夢のように揺れている。
熱くて熱くてバーベキューになりそうだ。
誰か、見つけてくれるかしら?
一体どこで、いつの間にやられたんだろう?
帰らずに医療班に診て貰うべきだった。
体中の水分が蒸発していく感じがする。
身体が動かない。
こんなの初めてだ。
もう駄目かも。
誰か、見つけてくれる?

「遠足は家に着くまでが遠足だぞ。気を抜かない!」
イルカさんの檄が飛ぶ。
あれ?私の担任誰だっけ?え?私、今、アカデミー生?
「美味しそうなキノコだね。僕にも分けてよ」
秋道さんちの下忍の子じゃないの?なんでここに?
「こんがり焼けたくのいちはいかがですか」?
ミニスカートキャンペーンガールが川向こうのお花畑で微笑む。
――意識が混濁しているみたい。
このまま逝ってしまうのは、乙女としては口惜しい。
だって、私まだイルカさんと………
ふいに感じたのは、私好みの声質と頼りがいのあるチャクラ。
ああ、この人になら…と安堵する。
次の瞬間、気つけの強い薬品を嗅がされたけど、瞼が重くて眼が開けれない。
「しっかりしろ!」
馴染みのある声は、今にも泣き出しそうな声だった。

 

 

「キノコの胞子、ですか?」
木ノ葉病院の病室で、チャクラを与えてくれながら医療忍が説明する。
里が誇る医療技術で、成分を分析後、解毒剤は調合中だと言う。
森の中、丸二日の単独潜伏中、辺りに色んな茸が生えていたのは確かだった。
その中で見たことも無い立派な茸があったのも覚えている。
一晩のうちに生えて傘が開くが、朝には萎んでいた。
サッと炙って、ポン酢で食べたら美味しそうだな、なんて思ったもの。
松茸にも似た香りを持つ立派な茸が毒だったなんて。
「遅効性の毒を持つもので、おそらく雨隠れの里の物と交配した新種だろう」
医療忍は地図を広げる。
「キミはどこに単独潜伏していた?」
国境に近い、セコイヤが群生する沼の畔をポイントする。
「お手柄だったね。胞子を吸い込んだだけでこうなるのだから、強力な毒霧が出来そうだ」
医療忍は満足気に笑うと、ゆっくり休むように私に言って部屋を出て行った。

入れ替わりにドアの外で待っていたのか、イルカさんが入ってきて椅子に座った。
私を見て力なく笑う。
「吃驚したよ。並足特上から様子がいつもと違うって聞いたし、オレも受付でおかしいと思ってたから。里中かなり探したんだぜ。家にも帰ってないし。そしたら他人に家の屋根の上でのびてて…。でも、命に係わらなくてよかった。」
イルカさんは興奮気味にそう言って、深呼吸したあと、私の指先に触れる。
触れて欲しいところは他にあるのに。
「なにか欲しいもの、あるか?」
私は首を横に振った。
「イルカさん…」
「なんだ?」
「トタン屋根の上にいたとき、イルカさんになら私、食べられてもいいと思ったの」
ガタンと大きく椅子をひっくり返してイルカさんが立ち上がり、大声で医療班を呼び戻す。
伝えたかったのは、別の意味なんだけどね。




                                  大人の貴女だけ、続きは蔵で(笑)

 

 

 


  注意:●リ●リズムではありません!絶対!

 

 

 

 

 

 

 




 


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