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頑張 [SS]

本日の妄想:イルカ先生は火影を目指すナルトの陰の応援団長
の 妄想駄文 ちょこっと映画ネタ

          

             -頑張ー

 

「あっぢーい!」
受付に入るなり情けない声を出してナルトがへたり込む。
金髪は湿気でへにゃりと下がり、額宛は塩を吹いて新たに汗染みが出来ている。
「コラ!ナルト!情けないぞ!」
イルカがそれを見て思わず声を荒げた。
「イルカ先生、そんな言うけどさ、俺さ、俺、無茶苦茶頑張ったんだってばよ!」
「フン、ウスラトンカチが失敗さえしなけりゃな」
「そうよ、サスケ君が言う通りよ。ナルト、アンタ一人で頑張ったみたいに言わないでよ」
憤慨する二人の背中にも、大きく汗で染みが出来ていた。
「サ、サクラちゃんまで酷いってばよ…」
「まあまあ…。今日は三人ともよく頑張った。今日はこれで解散。明日は6時集合ね」
険悪なムードを収めるカカシだけが涼し気な顔でそう言った。
「すみません、ナルトの奴またなにか…?」
「いつもの早合点ですよ」
恐縮するイルカにカカシが片目で微笑む。
小突き合いながら子供たちが出て行くのを見送った後、イルカはカカシに向き直る。
「あいつは失敗する方がいい。ご迷惑でしょうが、失敗して初めて身につくタイプの奴ですから」
「ええ、解ってますよ。なんせ、意外性ナンバーワンのドタバた忍者ですから、俺も楽しみです」
相変わらず銀髪の上忍は穏やかに微笑んだままそう応えた。

そうだ、失敗していい。
下忍のうちに沢山失敗して、恥をかいてもがけばいい。
そしたらきっとお前は強い忍者になれる。

 

 

それから数年後――
居酒屋で、カカシの言葉にイルカは口の端についたビールの泡もそのままに目をむいた。
「ええっ?あいつOKしたんですか?」
「そ。元気いっぱいに。意味解ってないんでしょ?」
カカシは面白そうに笑った。
「色恋に疎いトコなんて、イルカ先生に似なくて良かったのにね」
イルカは真っ赤になって俯く。
くっそー、カカシさん、誤解してるな? 
オレだって!
その時、ガラリと扉が開いて中忍のくのいちが入って来た。
二人の姿を認めると、緊張した面持ちでカカシに一礼して、訴えるように尋ねた。
「イルカさんをお借りしてもいいですか?」 
「どーぞ、お好きに」
詫びながら席を立つイルカにカカシが微笑んだ。
「ま、頑張って」
イルカの顔が更に赤くなったのは、言うまでもない。

 

                 

 

                             ナルトの応援をするイルカを応援するカカシ(笑)



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