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特訓 [SS]


本日の妄想:ガイ先生とのデート、ガイ先生は、私が好きでデートに誘ったわけじゃない。
てな訳で、妄想駄文 註:大人仕立てです

 

          ー特訓ー

それは半年前のこと。
どういうわけかガイ上忍に「見所がある」と言われた私。
今では感謝してるけど、一時は夢に見るほど辛かったっけ。

しんどくて泣いたのは何十年ぶりだっただろう?
7歳の時のおたふく風邪の時以来のような気がする。
「よし、今日はこれまで。さあ、ストレッチだ。でないと明日は足腰が立たなくなるぞ」
ガイ上忍はそう言うと白い歯を輝かせて笑う。
私はもう既に今の時点で立てない。
「むうう。仕方が無い。全身ストレッチだ!」
言うが早いか私の両手首を持ってくるりと回転、その広い背中に私を乗せて前屈した。
ガイ上忍の背中の上で身体全体が解されていく。
腕が伸びる。背中が伸びる。腰と足は重力に逆らわず宙で自由になる。
血液が逆流する感じだけど嫌な感じじゃないのが不思議。
背中から熱気が伝わる。どこまでも熱い人だ。
雲ひとつ無い空が眩しい。
静かに降ろされて、深呼吸した。
ガイ上忍は、ポーチからタオルを出して、涙と汗と泥で汚れた私の顔を拭いてくれた。
「急なことで驚いたろう?悪く思わんでくれ。夕餉は何が喰いたい?体力の付くものを喰わんとな。
俺に任せてくれるか?よし!では、ゆこう。明日もこの時刻に此処で、共に青春の汗を流そうな!」
ガイ上忍は一人でまくし立てている。
……上忍には逆らえない。ガイ上忍の事は嫌いではないけれど、なんで私がこんな目に???
インカムで呼び出しがかかる地獄のような特訓は1ヶ月間続いた。
お蔭で私は、より強靭な身体と精神力を手に入れた。

     「だ、大丈夫か?もう止めようか?」
     「いい……続けてっ」
     イルカさんの動きが再び速まる。

努力の甲斐があって信じ難いほどの体力を手に入れた頃、イルカさんに告白された。
ずっと憧れてた人だからとても嬉しかったけど、ガイ上忍に別れを切り出すのに
鳩尾がキリキリ痛んだのを覚えている。
― なのに、私がイルカさんの名前を出した途端!
「ヤツは好い!非常に好いぞ!だからこそキミをここまで鍛え上げたのだっ!」
ガイ上忍は好きな娘を特訓するのが彼のデートだとばかり思っていた私は面食らった。
そういえば、ガイ上忍はよく頑張ったと言ってハグすることはあっても、
キスしたりなにかセクシャルなことを仕掛けてきたことは一度もなかった。
それ以前に、好きだとも愛しているとも言われたことがない事に、そのとき初めて気付いた。
大ボケにも程がある。
脳みそまで筋肉になってしまったんだろうかと不安になる。
「さあ!行ってこい!行ってイルカと共に思い切り青春するんだぞっ!」
ガイ上忍が私の背中をどんと押した。
振り向くと、ナイスポーズでキメた木の葉一の熱血漢の歯が一際白く輝いていた。

     長い結合の末、二人同時に弾けたあと、イルカさんがうっそりと笑う。
     「明日、休みだったよな?」

ああ、ガイ上忍、貴方には感謝しています。
鍛えなきゃ、イルカさんとはお付き合い出来なかったわ。
だけど、なんでそんな事知ってたの?
甘い余韻の中、イルカさんの髪に指を絡ませながら、いつか訊いてみなきゃと思った。

 

 


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