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雷 [SS]

本日の妄想:イルカさんは雷が平気。むしろ好き。
私は怖い。子供と同じかそれ以上に怖がります。 蚊帳吊って中に篭っていたいくらい。



 

      ー雷ー

イルカさんちの窓枠は木製だから強い風が吹くと、ガタガタうるさくて目が覚める。
風だけじゃなくて雨が窓を叩く音と、遠くに雷鳴も聞こえた。
雷、こっちに来るのかな? 来たら嫌だな。 あ、やっぱり近づいて来てる。
出来るだけ、身体を小さく縮めて頭から布団を被る。
大丈夫。 だって今日は傍にイルカさんが居るから。
……… って あれ? 居ない!!
慌てて飛び起き、取りあえずイルカさんのパジャマの上だけ羽織って家中探した。

ドアの外、イルカさんはパジャマのズボンだけ穿いて仁王立ちで空を眺めていた。
冷たくて強い雨と風が容赦なく吹き付けて、結わえていないイルカさんの髪が宙に舞う。
「何してるの?! 雷鳴ってるのに! 早く中へ入ってよ!」
私は泣きそうになってそう叫んだ。
振り向いたイルカさんは空を指差した。
「見ろよ! すっげえ稲妻だぜ。 どんどん近づいてるぞ。 うっわあー、ワクワクするなあ!」
稲光で一瞬見えたイルカさんの顔は嬉しそうに笑っていた。
「なに子供みたいな事言ってるの? もう、こんなに濡れて!」
雷を怖がる私も子供みたいだけど、喜ぶイルカさんは私以上に子供じみていると思う。
怖いから家の中へ戻そうと腕を引っ張る私にびくともせず空を眺めている。
「ホラ来た!落ちるぞ!!」
次の瞬間雷鳴が轟き、目の前の此処よりも高い建物の避雷針目掛けて稲妻が走った。
私は悲鳴を上げて、掴んでいたイルカさんの腕を抱え込む。
怖い怖い怖い。 雷は地震と同じくらいに怖い! 
こんなに怖い雷の最中に外に居るなんて、こんな状況、信じられない。
目をぎゅっと瞑ると我慢していた涙がこぼれた。

一暴れした雷が遠ざかって行くと、イルカさんはつまらなさそうに、あーあと言って家に入った。
私は膝が震えて立っていられなくて、その場にしゃがみ込む。
「あれ? どうした? 具合悪いのか?」
屈んで顔を覗き込まれる。
「んっ? な、泣いてんのか?」
いい大人が雷が怖くて泣くなんて恥ずかしい。
返事をせずに立ち上がってトイレに向かう。
「大丈夫か? どっか痛むのか?」
イルカさんの声、心配して焦ってる。
「…お腹痛い」
「雷鳴ったからな、腹冷えたんだろ。 ハハハ、そんな格好してっから」
―― 笑うなんて酷い。 こんな格好のまま寝かせたのは、誰なのよ?







                イル誕からこっち、えろりすとイルカから脱却できないままです(腐)

 


 

 


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