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日めくり [SS]

本日の妄想:イルカさんちのカレンダーは日めくり。
他に年末に八百屋で貰う一月毎の普通タイプのもあります。
机の上には修学旅行のお土産に買ってしまう、永久使用可なタイプを置いてそう(笑)

 


 

        -日めくりー

入れ替わりに任務に就く日が続き、逢えないまま3週間も経とうという日の人生色々で
またもや私の帰還の2日前にイルカさんが任務に出立した事を知る。
ああ、神様・・・私の愛を試しているのね? ふん、負けるもんですか!
帰還まで3日の予定だから1日だけ、逢える。多分。
急いで自宅に帰ってシャワーを浴びてお泊りセットを用意した。

お互いに持ち合っている鍵でイルカさんの家のドアを開ける。
「お邪魔します」と誰にともなく呟いて玄関から中へ。
キッチンへ入って冷蔵庫に買ってきた食材を入れながら流しを見遣ると、あ、また、やっぱり・・・
以前、任務前なのに、なんで洗い物くらい片付けていかないのかと非難めいた口調で尋ねた時
イルカさんが言ってたことを思い出した。
「だってさ、男の独り暮らしだろ?あんまり綺麗に片付けて任務に就いてなんかあったら、
やっぱ予感したのかとか言われるの嫌なんだ。実際、何度も聞いた言葉だしな。それに、もし
ヤバくても、ああまだアレ片付けてなかったって思い出したら頑張れそうな気、しない、か?」
そんなの!って、その時は大笑いしたけど今なら良く解る。
非日常的な忍者の生活だから尚のことだと。

食事の支度ができて、お風呂にお湯もはれて少しした頃、がちゃっと鍵の開く音が聞こえた。
出迎えて「お帰りなさい」と抱擁する。微笑み合い、背中をとんとん・・・・逢いたかった。
「・・・嬉しいな」
イルカさんは一言だけそう言うと私を抱く腕に力を込めた。
「ね、お風呂にする?ご飯にする?それとも・・・」
わ・た・し?なんていう訳ないわよ。
「うん、そうだな。先にやろう」
イルカさんはそう言うと私の手を取ってリビングの日めくりの前に立った。
日付は3週間前のまま。
「めくり応えありそうだな」
イルカさんは笑いながら3週間分の日付を剥がし出した。
任務が終わるとこうやって留守の間の日めくりを纏めて剥がす。
それはまるで儀式のように、この3週間、無事で居られた事を感謝するかのように。

 

 


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