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慰霊碑 [SS]

本日の妄想:イルカ先生は今でこそ真面目人間の見本のような人ですが、
若い頃はいっぱしのワルだったかも。
今の時代のワルじゃなくて昔の硬派なワル、『愛と誠』の誠みたいな、赤いシャツ着てさ~(笑)
ケンカに明け暮れ、荒ぶる一匹狼のイルカさんを救ってくれたのは、アカデミーの熱血教師
卒業後も親身になって人生の師としてイルカさんに人の道を説いてくれていたが任務で殉職・・・
涙に暮れるイルカさんは恩師に報いようとイルカ先生になる決心をしたのであった。ベタやなあ!(笑)
誰か~~、そんな若かりし日のイルカ先生のお話を書いて私に読ませてちょーだいっ!!

              そんなのは書けないけどちょびっとだけやってみました。よろしければどうぞ・・

 

       -慰霊碑ー

昨夜の春の嵐に耐えた枝からはらはらと薄桃色の花弁が舞う。
珍しく夜遅くまで飲んでしまったから、イルカさんの家に泊めて貰った。
朝日が昇る前に、何も言わずにひとりで抜け出したイルカさんの後をこっそり尾行する。
イルカさんは忍者だからきっと私が付いて来てる事に気付いていると思うけど。

行き着いた先は日時計のようなモニュメントがある広場だった。
私は桜の木の陰に隠れて息を潜めた。
気配っていうの?ソレの絶ち方、教わっとけばよかったと後悔する。
イルカさんは跪いて頭を垂れる。
どんな顔してるんだろ?
後ろからだとわからないけど、こんな風なイルカさんを見るのは初めて。
大きな桜の木からその花弁が舞い落ち、風に乗ってイルカさんの元へ届く。

暫くして立ち上がったイルカさんは首だけゆっくりとこちらの方を向いた。
濃紺のいつもの服の袖でごしごしと目元を擦っている。
あれ? 眼、赤くない?
「隠れてないで出ておいで」
だけども、いつもと変わらぬ穏やかな声でそう言った。
「アハハ、ばれちゃってたわね」
私は笑いながらそう言ってイルカさんのところまで走って行った。

「・・・・これ何?」
イルカさんがずっとみつめたままのモニュメントを覗き込んで尋ねてみた。
花が一輪供えてある。イルカさんが持って出たものだ。
「そっか、お前、ここに来るのは初めてだよな」
私の頭についた花弁をひとつづつ指でつまみながら、返事を待たずに言葉を続けた。
「これは慰霊碑。殉職した忍の名前が刻まれているんだ」
一瞬にして血の気が引いていくのを感じる。
ああ、解ってる筈なのに。
忍という生業 常に死と向かい合う 
殉職という言葉の重さに打ちひしがれる思いがした。
「・・・・慰霊碑」
震える声でその名詞を唱える。
忍なら皆いつかここに名前を刻まれるの?
「オレの両親も先生も、ここに居る。いつでもここで逢える」
言葉が出てこない。小さく吐息を洩らした。
「今日、先生の命日なんだ。先生がいなかったらオレ、教師になってなかったと思う。
今、こうしていられるのは先生のお蔭なんだよ」
イルカさんはもう一度、黙祷するように眼を閉じた。

「ああ、腹減った! 朝飯、何にする? 今日はオレが作ってやろうか?」
慰霊碑からの帰り道、いつもと同じお日様みたいな笑顔でイルカさんが言う。
「そうね。今日は作って貰おうかな?イルカさんお料理も上手いものね」
繋いだ手があたたかい。

他愛ないことを繰り返す毎日かもしれないけど
今日一日を大切に 貴方と共に
それが重なり連なると きっと永遠になるから

                               

                                   うほっ コブクロ風・・・

 

 


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