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限定 [SS]

本日の妄想:イルカ先生は期間限定品に弱い。
ノーマルのと限定のとがあるとついつい・・・ね? 
文明堂の桜三笠が美味しいよん♪ 私、小市民ですから(笑)

 

     -限定ー

一礼して火影執務室をあとにした。
スリーマンセルを組む同僚に「じゃあ」と片手で合図し、晴れ渡る空を見上げて深呼吸する。

「・・・・そうか」
イルカさんはほんの少し視線を泳がせて短くそう言った後、唇を真一文字に引き締めた。
昼休み、食堂でテーブルに向かい合って座り定食を食べながら先程のことを話した。
今夜遅くから初めてのAランク任務に就く。
「頑張れ。お前なら出来る。武運を祈るよ」
まっすぐ真剣な表情で。
「ありがとうございます」
貴方が頑張れって言ってくれると大丈夫だと思える。

受付の当番の筈なのにイルカさんは私の家で、忍具の点検やルートの確認を一緒にしてくれている。
「丸薬、もう少し持ってけ。な?」
そう言いながらポーチから兵糧丸を取り出して私の手に握らせてくれた。
「どうしても、って時はコレ使え。オレのチャクラを練りこんだ特別期間限定品だから」
「・・・・?」
「・・・あ、いや、ウソウソ。ハハハ・・・帰って来たら花見に行こう」
何気なく約束をするのは、きっと無事にその時期までに帰って来れるというおまじない。
「うん、お花見、楽しみにしています」
私は丸薬を仕舞いながらそう言って、背伸びしてイルカさんに口付けた。
イルカさんは少し驚いた顔をしたけど、すぐにふふっと笑った。
「・・・いいよ・・な? 出立前だけど、今しか時間ないし」
言い訳みたいな事を言いながら、私を抱き上げ別室へ運んだ。

無事に任務を終えて里に帰還したのは、桜が五分咲きの頃だった。
「あの兵糧丸ね、凄かったの」
抱擁した後、私の背に合わせて屈んだイルカさんに、背伸びして頬をつけたままそう言った。
「飲んだんだ? 言ったろ?特別だって」
「何?どんな術かけてたの?」
「ハハッ、秘密。それより今週中に花見しないとな」
イルカさんは私を抱いたまま揺さぶって嬉しそうに言う。
「そうね。楽しみに帰って来たんですよ」
「じゃ、弁当と三笠饅頭持って行こうな?今だけ桜餡だから」
「え?そんなのあるんですか?美味しそう。嬉しいです」
今だけ。
桜は儚い花だという人もいるけれど。
いいよね。
今だけ、そういうのも、いいよね。
お互い忍、何時どうなるかわからない身だから。


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