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毛 [SS]

本日の妄想:イルカ先生の耳の穴には毛が生えない。お爺さんになっても絶対生えません!!

 

     ー毛ー

「うわっ」
風呂上り、洗面台の鏡を見ながらイルカさんが小さく叫んだ。
「・・・白髪だ」
「良いじゃないの、1本だけなら福白髪っていいますよ」
「・・・そうかな」
「そうですよ」
イルカさんはまだ眉間に皺を寄せている。
「抜いちゃダメよ!毛根が死んで禿げちゃうから」
イルカさんは吃驚したように目を真ん丸くしている。
「前にも言ったでしょう?絶対に禿げないでねって」
私が必死で懇願するように言ったのでイルカさんは笑い出した。
もし、イルカさんの髪全体が白髪になったら自来也さまみたいになるかしら。
そんな事を思っていると、鏡越しにイルカさんと目が合った。
「なんだ?にやにやして」
「・・・別に」
「嘘つけ、顔に書いてあるぞ、変な事考えてましたって」
「変な事って、失礼ね・・・・私はただ、髪が全部真白になるまで長生きして欲しいと思っただけです」
途端に目の前が真っ暗になった。
イルカさんに抱きすくめられて何も見えない。
お風呂上りのホカホカの皮膚が額に張り付く。
「お前も、お前も任務で酷い目に遭わないようにな。梅干婆さんになるまで長生きしろよ」
・・・・・・・嬉しいんだけど、なんか、その言い方、後半が癪に障るわ。
「イルカさん?」
見上げるとつぶらな瞳に私が映っている。
その瞳の上には凛々しい眉毛。
「イルカさんの眉、年取ったら結納の翁みたいな眉になりそうですね。
でもありがちな耳毛は生えないと思うから、そのときもきっと私はイルカさんを好きなままだと思うの」
イルカさんはお前なに言ってんだ?って顔をして、それからちょっと笑ってくれた。

 


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