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バレンタインデー [SS]

本日の妄想:イルカさんと彼女のバレンタインデーはねえ・・・


     ーバレンタインデーー

今日が何の日か、知っているのか知らないのか知っていても知らないふりしてるのかそれとも単に興味が無いのか。
イルカさんはいつもと変わらず子供達を教えて放課後は受付をしている。
私も一応忍者の端くれだから今日は一日中気配を消してイルカさんの身辺を探ってはいたけど
貰うのは義理チョコばかりのようだから一安心だ。
さて、そろそろ待ち合わせの時間だから、私も一度帰って着替えてこよう。
・・・と、あ!なにあの娘!真っ赤になってチョコ渡してるじゃん。
受け取るなよーイルカさん!その娘、本気だよ!断ってよー・・・

「今日は大人しいな、どうした?腹壊したか?」
レストランで食が進まない私にイルカさんが声をかける。
なんで半笑いなの?本気で心配してる?
「別にどこも痛くない」と声に出して答えたけど、本当は胸の奥がピリっと痛い。
「食べないんなら、オレが食べるよ」
と言って空になった自分のお皿と交換した。
「ねえ、イルカさん・・」
私は思い切って尋ねてみることにした。
「今日、バレンタインチョコレート、いくつ貰ったの?」
イルカさんはもぐもぐと咀嚼しながら考える。ごくんと飲み込んでから、答える。
「7つ、いや8つかな。さっきのも入れて」
「ふーん」さっきのって、さっきのヤツなんだ。それも入れるのか。
「お返し、大変ね」ちょっと嫌味に聞こえたかな?
イルカさんは返事をしない。
私はグラスの水をごくごく飲んだ。イルカさんがじっと見ている。
「でも一番欲しい娘からはまだ貰ってない」
低い声でそう言ったからむせてしまった。
会ったらすぐに渡そうと思ってたのよ。でも、あんなの見ちゃったから・・・
「うん、大丈夫。ちゃんと用意してあるから」
イルカさんは嬉しそうに笑った。
手作りのトリュフを差し出す。
「ありがとう。嬉しいよ」
そう言ってテーブルの上で手をぎゅっと握ってくれた。
催促される前に、もっと素直に渡せれば良かったんだけど。
「あ、そうだ、これ」
と言ってイルカが差し出したのはさっきの娘から貰った物だった。
「卒業した子が忍辞めてパテなんとかになったんだ。これ最初の作品だって」
一気に鳩尾の辺りがすっきりした。
「イルカさん・・」
イルカさんは何?っていう風に眉を上げる。
「お料理、追加注文してもいい?」

 


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ねね


ウチの旦那もお饅頭系はダメだし、ケーキも半分くらいしか食べませんが、
チョコは好きですね~。
子供のおやつを横取りしてでも食べてます(笑)
でも、物は考えようですよ、あっきいさん!
来年からはネクタイやめてチョコにして、浮いたお金で…にしてみては?

by ねね (2008-06-05 14:34) 

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