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誤解 [SS]

本日の妄想:イルカは稀にカミカミになる。
普段は良く通る声でハキハキ話すイルカさんですが、何かの拍子にかんでしまうことがある。
しかもかみ始めたらカミカミで何を言ってるのか解らなくなりそう。 かわい~♪

 

    -誤解ー

一日の仕事を終えてオフィスから出てしばらく歩くと、
赤い顔して、悲壮な顔して、イルカがこちらに向かって走ってくる。
どうしたんだろ?あんなに焦って?

「っ!だ、大丈夫だったのか?」
えっ? えっ・・・と何のことかしら?
「エレスカレーターでさらわれたんだろ?」
・・・・は? 
「無事か?怪我は?」
「ちょ、ちょっと待って、イルカさん、私なにも」
と、言いかけて考えてみる。
あ、今朝のこと言ってるんだわ。
エレベーターで偶然マダムシジミのご尊父と一緒になったんだけど、
高層ビルのエレベーターに慣れないためか眩暈がしたようで、
私の方に倒れかかったんだった。
大きな身体の人だったから支えきれずに私も一緒に転んでしまったのだけど。
どこでどうやってそんな話になったのか?
しかもエレスカレーターってなによ?
私は大丈夫だし誘拐もされてないことを伝えるとイルカさんは気の抜けたような声で
「そうか、しょれは良かった、でもさらわれたんだろ?」
いや、攫われてないってば、目の前に居るじゃん。しかもしょれって何?カミカミじゃん。
私の冷めた視線に気づいたイルカさんはハッと息をのむ。
「あ、え・・・と、オレの言いたいことは、触られたんじゃないのか、ってことで・・」
あはっ、なんだ、やきもちなの?
「仕方ないわよ、不可抗力なんだから。何?ね、妬いてくれたの?」
それくらいのことで血相変えて走って来てくれたことが嬉しくて、ニマニマ笑いながら尋ねたら、
怒ったように「まだ仕事が残ってるから」と言い捨てて、行ってしまった。

就寝前、施錠を確かめに玄関に行った時、何となく気になったので
ドアを開けると、小さなハート型の箱が置いてある。
恐る恐る開けてみると、中には色とりどりのキッスチョコと共に
毛筆の短い手紙が入っていた。
『 寒さ故鍋喰いたし 明日八時 貴宅にて   イルカ 』
いつの間に来てたのかしら、上がっていけばいいのに・・・・
忍者のすること、訳わかんないわ。
でも、そういうとこも含めて大好きなんだけどね。
私は近所迷惑も顧みず、胸いっぱいに冷えた空気を吸い込んで叫んだ。
「はーい、了解しましたあ! お疲れ様ー、おやすみなさーい!」
きっとまだ近くに潜んでいる筈の、私の愛して止まない漢前の忍者さんに向かって・・・・・。

 

 


殿方は難しい時がありますな~。
自尊心を傷つけてはあきまへんで~。

 

OL時代、高熱が出て早退した翌日に上司から大丈夫かと訊かれて
「はい、病院でチュウチャちて貰いましたから」 と答えてしまい
顔からゴジラ並みの火を噴いたことがあります。




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