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鏡開き [SS]

本日の妄想:12月7日の妄想の続き イルカさんが拵えたお鏡餅をアカデミーで一緒に食べます。 
参加希望の方は続きの駄文をどうぞ   註:少々大人風味です

 

  -鏡開きー

「まだ早いわ、お塩を入れるのはもっと煮てからよ。火加減に注意してね、
小さな火遁をあと少し足して。そっちのお鍋はにはお砂糖をもっと入れて」
アカデミーの校庭で低学年のくのいちクラスの女の子達とぜんざいを炊くのは今年で3度目。
各教室は勿論のこと火影執務室や待機所,受付,食堂あらゆるところに供えられた鏡餅を
アカデミー生が中心となって捌くのだから大変だ。
餅つきの時と同じく鏡開きもイルカさんが指揮を執る。
他の先生達も子供達が怪我をしないように細心の注意を払って見守っている。
大鍋の向こうではイルカさんが高学年の子達にチャクラでお餅を割って見せていた。
「うわーっ!イルカ先生、凄い!全部同じ大きさに切れてる!」
子供達の羨望と賛辞にイルカさんは鼻疵を掻いた。
「これは、チャクラ刀といってお前達には少し早い。だからこの餅はチャクラを使って割れたら形は
どうだっていいぞ。餅は固くなってるから最初と最後に多めに流し込め。さ、順にやってごらん」
視線が合うとにっこり微笑み合う。
仕事中のイルカさんはやはり凛々しくて素敵。
低学年の男の子達が割った大量の薪を軽々運ぶ。
火遁でやけどした子に塗り薬を塗ってやる。
思った以上に上手に餅を割れた子には大袈裟なほど褒めてやる。
そんなイルカさんの動作ひとつひとつが愛おしい。
一連の作業は大人の忍にかかればすぐに片付くのだが、これも修行になるからと
あえて子供達に任せるのがイルカさんらしい。
お蔭で火遁が苦手な子も体力に自信がなかった子も目が輝いているもの。
イルカさんてやっぱり凄いわ、人をやる気にさせる天才かもね。
「ここからが大事だぞ。今から餅を焼く。一列に並んで、細くて長い火遁で焼くんだ。
いいな、大きくするんじゃないぞ?炭みたいな餅は食いたくないだろ?
里の皆さんに振舞うんだから喜んで貰えるよう、うまい具合に焼くんだぞ」
良く通る声でイルカさんがそう言うと、アカデミー生達が真剣な眼差しに変った。
「よーし、始め!」
細くするあまり餅まで火が届かない子、大きすぎて慌てる子。
まだ火遁を使えない小さな子は先輩達を羨ましげに見ている。
イルカさんと私は他の先生達と共に分身を使ってお餅をひっくり返すのに大わらわだ。

午前中いっぱいかかって出来上がった大鍋3つ分のぜんざいは、甘くて温かくて最高に美味。
お餅のお焦げが浮いてるのはご愛嬌。
里の人たちが大勢お椀を持って並んでいる。
「今年もお疲れさん!」
ふいにイルカさんに声をかけられた。
「いいえ、イルカさんこそ、お疲れ様でした。毎年評判良いですね、アカデミーのぜんざい」
イルカさんも、はふはふしながらぜんざいを食べている。
「甘栗甘から営業妨害って怒られるかな?」
「大丈夫ですよ、今日帰りに寄って売り上げに貢献しましょうよ」
甘味好きな私はウキウキ気分でそう言ったら、イルカさんの目が点どころかチョンになった。
思わずあははと声をたてて笑ってしまう。冗談なのに可愛い人。 
困ったような照れたような顔をして、頑丈そうな顎で乾燥と焼き過ぎで
ガチガチになったお餅を噛み砕くイルカさん。
その顎がぐっと強く噛み締められた後、うっとりと震えることがあるのを知ってるは
私だけってことは誰にも秘密。

 

 

・・・・・・・秘密だそうですよ

やはり殿方はお仕事中が一番輝いているのではないかと思います。

 


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